登場8周年を迎えた「Google News」--誕生の経緯と今後の課題 - (page 3)

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年10月05日 07時30分

 Bharat氏は「情報を伝える必要と、関心を引く必要とのバランスを取ることになる」と述べたが、これはベテランの新聞編集者なら誰が言ってもおかしくない台詞だ。言葉を換えれば、理想的にはニュースの野菜にニュースのデザートを添えて出したいということだ。しかし、データ教で生まれ育ったGoogleが、このバランスを提供する最良の方法だと考えているのは、ある話題についていくつの組織が報じているかを観察して、どの記事がニュース編集者の間で最も人気があるかを自動的に追跡し、読者に最も多くクリックされている記事を組み合わせることだ。

 「座ったまま編集者として良いものと悪いものを決定することはできない。唯一のスケーラブルなソリューションは、他人の知恵を活用することにある」(Bharat氏)

ニュースの選別

 ニュースビジネスの展開には2つの潮流がある。それによってBharat氏の多忙は次の8年間も続くだろう。1つは「ニューススパム」の増加だ。これは、よく低報酬のフリーランスによって書かれるSEO上のおとり記事で、Googleに表示されることを主な目的としており、筋の通った文章によって読者に情報を提供したり、教育したり、楽しませたりするものではない。

 Associated ContentやDemand Mediaといった、いわゆる「コンテンツミル」は、ニュースに関連した膨大な数の短いコンテンツを乱造し、自らのサイトにトラフィックを呼び込もうとしている。Googleはどうやら、この問題に対して態度を決めかねているようだ。Googleは一方で、無料で公開されていて、同社が索引をつけて検索結果に表示できる(したがって広告を提供できる)コンテンツを非常に好んでおり、ニュースの品質は非常に主観的なものである場合があると感じている。また一方で、ほとんど同じ理由から、Google Newsを人々が何度も見に来るような質の高いサイトにしたいとも思っている。

 Bharat氏は、ニューススパムの最もひどい例をふるい落としながらも、特定の記事のために特定の企業に違反者の烙印を押すことなく、ニュース記事のランク付けに使う符号の改善に取り組んでいることを示唆した。「われわれはユーザーエスクペリエンスに非常に気をつけているが、逸話中心にはしたくない。統計的に重要なフィードバックに敏感になりたいと思う」(Bharat氏)

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