また、Google Newsの本来の目的である、さまざまな観点からのニュースを提供するという課題もある。インド生まれのBharat氏は、ほとんどの米国人が受け取る国際ニュースの少なさに驚いており、それを変えようとしてGoogle Newsを作った。しかし、メディア界は次第に党派心の強い場所になっているため、Googleは個人に対し自分のホームページを管理する方法を提供するようになった。
Googleは、ユーザーに最良のサービスを提供するにはこのような管理機能を与える必要があると考える一方で、「Google Fast Flip」や「Living Stories」などでニュース業界と協力して重要で魅力的なコンテンツを独自の方法で提供し、このようなユーザーに対して、受け取るニュースのソースを限定していては見つけられないようなアイデアやコンセプトを提示しようとしている。同社はまた、このようなプロジェクトに乗り出すことで、Googleはニュース業界に平和的に参入したのであり、一部の人が主張するようにニュース業界のビジネスを破壊しようとしているのではないことを、業界各社に納得させたいと考えている。
自らを「ニュース中毒」と表現するBharat氏は、Google Newsによってニュースエコシステムの「鏡」を作ろうとした。それはつまり、定義上、日々のニュースサイクルから生まれる良いものと悪いもののすべてを現すものだ。そこに映る姿は過去8年間で大幅に変化しており、ニュースメディアがオフラインの世界からオンラインの世界に移行するにつれて、さらに変化する可能性が高い。
そのような移行によって、Googleがその世界を利用する能力が試されることになるだろう。Google検索は、与えられた検索語に正しい答えを提供したいという同社の欲求が原動力となってきた。「正しい」ニュース記事の選択は、はるかに難しい作業であり、危険な作業となる可能性を秘めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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