カリフォルニア州レイクタホ発--Bill Gates氏は、自身が貢献してきたコンピュータ業界がより幅広い社会的な課題に注意を向け始めたことをうれしく思うと述べている。
Gates氏は米国時間8月6日、Techonomyカンファレンスでの講演後、米CNETのインタビューで次のように語った。「技術革新を、利益の獲得だけでなくそれ以上のことに役立てようとする意識が高まってきていると思う。過去に参加したコンピュータ業界のさまざまなカンファレンスを振り返ってみると、われわれはとにかくソフトウェアとパーソナルコンピューティングを普及させることに専念していた。そのこと自体は悪いことではないが、進化しているのは喜ばしいことだ」
今回初めて開催されたTechonomyカンファレンス(主催者側は今後年1回の定期開催を希望している)でGates氏は、ソフトウェアモデリングを改善する必要性と、米国の政治システムに対する失望について語った。
講演とは別の場で、Gates氏はGoogleの共同創業者であるLarry Page氏とバッテリ技術について議論する機会を持った。また、いくつか非公開のミーティングを行ったほか、Talia Lemanさんとも会談した。Lemanさんは、15歳にして若年層を中心とした非営利組織RandomKid.orgの最高経営責任者(CEO)を務める人物だ。
空港へ向かう車の中で、Gates氏は自身の最近の活動について語った。先週発表された「The Giving Pledge」(寄付の誓い)もその1つだ。米国の資産家の個人と家族およそ40人が、資産の半分を慈善事業に寄付することに同意し、Giving Pledgeに署名している。
Microsoftでの非常勤の仕事については、主に検索に携わっているが、さまざまな話題についてCEOのSteve Ballmer氏と話しており、またタブレット競争でMicrosoftがAppleの「iPad」に完敗しないようにする方法について「Windows」チームにメッセージを送っているという。
以下に編集済みのインタビュー内容を掲載する。またソフトウェアモデリングについて語るGates氏を映した短い動画(英語)も最後に掲載する。動画の質があまり良くなく、画面が少々揺れていることをあらかじめお断りし、お詫びする。
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