ビル・ゲイツ氏インタビュー--慈善事業、バッテリ、タブレットを語る - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年08月12日 07時30分

--テクノロジをより幅広い問題にどう応用できるかについて、よくお話になっていましたね。このトピックに関連したカンファレンスが開催されるのをご覧になっていかがですか。

Gates氏:技術革新を、利益の獲得だけでなくそれ以上のことに役立てようとする意識が高まってきていると思います。例えば教育現場での革新、DonorsChooseといった取り組みが登場したことです。国際的な開発に役立てることについても議論されています。過去に参加したコンピュータ業界のさまざまなカンファレンスを振り返ってみると、われわれはとにかくソフトウェアとパーソナルコンピューティングを普及させることに専念していました。

 そのこと自体は悪いことではありませんが、進化しているのは喜ばしいことです。これらの人々のことはずっと前から知っています。Brent(Schlender氏。TechonomyカンファレンスでGates氏にインタビューをした)が初めてわたしにインタビューした時(30年前)に彼は何歳だったのかと思うくらいです。新しいカンファレンスを始めるのは大変なことです。このカンファレンスが非常に良い形でスタートを切ったことをうれしく思います。

--Larry Page氏とバッテリ技術について議論する機会は多かったのでしょうか。

Gates氏:Larryと話ができてとても良かったです。Larryはとても話しやすい人で、多くのことについてわたしと似た考えを持っています。それだけでも実に価値あることです。

--しばらく前からお話しになっていることの1つに、あなたと同様に多大な資産に恵まれた人々に、その資産を他の人と分かち合う気持ちになってもらいたいというお話がありました。多くの人がGiving Pledgeに署名したのを見てどのように感じていますか。

Gates氏:現在の状況を非常にうれしく思っています。この取り組みは、年を重ねる前に比較的若いうちに考え、より積極的に関与してもらおうというものです。自分が良いと思うものを選び、思い切って決断することは簡単ではありません。ちょうどいい人数が集まったので、お互いに多くのことを学べるでしょう。

 そのことは実際、わたしにとって、この取り組みの最もすばらしい点の1つです。この問題を先延ばしにしていた人々もいました。それには遺言や子どものこと、専門家を雇うことなどを考えなければならないからです。こういうことは、つい先延ばしにしてしまうものです。

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