「Google Chrome」に印刷プレビュー機能を望んでいる人は多いはずだ。筆者もその1人である。しかし、しばらく待たなければならない。なぜなら、印刷プレビューは「Google Chrome 6」に実装されなかった機能の1つだからだ。
通常、ソフトウェア開発において、プログラマーはある段階で、楽しい新テクノロジを追加することから、公開するものが確実に機能することへと注意を移さなければならなくなる。Chromeの6番目の「マイルストーン」はつい最近、このコードフリーズと呼ばれる段階に到達した。
GoogleはChromeを絶え間なくアップデートし続けるという信念を持っている。そして、ChromeがMicrosoftの「Internet Explorer(IE)」とMozillaの「Firefox」から安定的にユーザーを奪い、「Opera」やAppleの「Safari」との差を急激に広げていることを考えると、Googleのそうしたアプローチに真っ向から反論するのは難しい。Chromeの世界ブラウザ市場における6月のシェアは7.2%で、5月の7.0%から拡大した。
列車が駅から頻繁に出発する場合、あまり長く待たなくてもいい。しかし、それでも列車に乗り損ねたら、待ち時間は発生する。それと同じことがChromeの一部の機能にも起きてしまった。
印刷サポートは、Chromeより何年も先に市場に登場したほかのブラウザと比較した場合、Chromeの弱点の1つだったが、Googleは競合ブラウザに追いつくために努力してきた。実際には、Chromeは以前の変更で、選択したテキストのみを印刷する機能に問題が発生し、一歩後退した。
「Windows」版Chromeのユーザーに関して言えば、選択部分の印刷はバージョン6で修正されている。しかし、「Mac」とLinuxのユーザーについては、「印刷機能を再設計中」のため、選択部分の印刷機能の実装は「Chrome 7」まで延期された。
以前から要望の多かった印刷プレビュー機能は、実装が近づいている。同機能はChrome 6には搭載されなかったが、現在、実装作業が進行中だ。イシュートラッカーには、「印刷プレビューのユーザーエクスペリエンス用モックが作成され、社内で承認された。実装作業は現在進行中だ。M6(マイルストーン6、バージョン6)には間に合わないので、今はM7を目指している」と書かれている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス