しかしこれは、広告がモバイルプラットフォームでどのように発展するかということに関する戦場を整えるものだ。Appleは、マーケティング担当者にとってモバイルユーザーに訴える最良の方法は、ウェブ全体ではなくiPhoneアプリを利用することだと宣言している。一方、GoogleとAdMobは、ブラウザで届けられるモバイルウェブページ上の広告に大きく力を入れている。Appleは8日、同社の計画の方が効果的なものになり得るということの理由について、ある程度説得力のある議論を展開している。
Jobs氏によれば、平均的なiPhoneユーザーは、アプリを使うのに1日あたり30分を費やすという。したがって、そこには非常に大きな潜在的広告効果が存在している。しかし、iPhoneアプリ内のモバイル広告は、意図せずクリックしてしまうと、アプリから離れてブラウザに移動させられるので、デスクトップの広告よりもさらにわずらわしい。
iAdによって、マーケティング担当者は、実質的にアプリの中にとどまる広告を作成でき、そのため「iPhone OS」が提供できるあらゆる機能を利用した広告を作ることができる。このことで、もっとユーザーを引き付ける(ユーザーが広告という概念一般に冷淡でないと仮定して)ことができるかもしれないし、アプリ内の広告はウェブ広告に比べて割増価格となる可能性が高い。
これはまた、iPhoneでのユーザー体験全体を端から端まで管理したいというAppleの願望の表れでもある。広告は何らかの審査過程を通過しなければならない可能性が高い。ただしJobs氏は、アプリ自体の審査過程ほど厳しくならないだろうと示唆している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方