Appleは、Googleと同じやり方をして、本当にGoogleをしのぐことができるだろうか。
激しさを増すAppleとGoogleの敵意だが、これを煽ってきたのは主に、「Android」ソフトウェアによってAppleの「iPhone」を打ち負かそうとするGoogleの試みだった。しかし、今やAppleは、2010年夏にリリースする「iPhone OS 4.0」とともに「iAd」というモバイル広告プラットフォームを登場させる計画によって、Googleの本業であるオンライン広告に照準を定めている。
Appleの戦略は、iPhoneデベロッパーや企業のマーケティング担当者に対し、実質的にアプリの中にアプリを作成できるようにすることによって、洗練された魅力的な広告をiPhoneアプリに組み込む方法を提供するというものだ。最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏は、iAdを使用して作成された広告をいくつかデモンストレーションした。その中の1つは、公開予定のPixarの映画「トイ・ストーリー3」の広告だ。これには予告編やゲームなどのコンテンツが含まれており、アプリケーション下部の画面の一部分からアクセスできる。
ユーザーにはおそらく気に入られないだろうが、無料のiPhoneアプリでビジネスを構築しようと苦戦している開発者には気に入られるだろう。また、潜在顧客に訴求するよりよい方法を探している企業や、iAdに関連するマーケティングサービスを専門とする新しい種類の企業も歓迎するだろう。
Googleは米国時間4月8日、楽観的な姿勢を示した。同社は声明の中で「これは、モバイル広告がどれだけ速く発展し成長しているかということの、さらなる証拠だ」と述べている。この声明は、主に米連邦取引委員会(FTC)の弁護士たちを対象としたものだ。FTCは、Googleによる7億5000万ドルでのAdMobの買収を阻止する準備をしている可能性がある。Jobs氏は8日、AppleもAdMobを買収しようとしていたと認めている。
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