モバイル広告会社のQuattro Wirelessは米国時間1月5日、最高経営責任者(CEO)のAndy Miller氏によるブログ投稿の中で、Appleに買収されたことを認めた。Miller氏は現在、Appleのモバイル広告担当バイスプレジデントを名乗っている。
買収金額は明らかにされなかったが、All Things Digitalが1月4日に第一報を掲載した際に2億7500万ドルと報じている。
Appleは、モバイル市場での新たな開発において、同社がGoogleとの大接戦に向かうという認識を強めているが、今回の買収はそうした時期に発表された。Googleは2009年11月、Quattro Wirelessと競合するAdMobを7億5000万ドルで買収すると発表した。ただし、政府の規制当局が買収手続きを遅らせる可能性がある。
またGoogleは最近、携帯電話機向けOS「Android」を搭載した同社ブランドの「スーパーフォン」である「Nexus One」も発表した。電話会社との契約なしで販売できるため、Nexus Oneは、Appleの「iPhone」に対して最も有力な競合製品になると広く考えられている。
Googleは1月5日午後に「Public Policy Blog」で、今回の買収に対する(守りの姿勢をかろうじて隠す)反応を示した。ブログには次のように書かれている。「AppleがAdMobの競合企業の1つであるQuattro Wirelessを買収するという今日のニュースは、モバイル広告分野で競争が継続することを示すさらなる証拠だ。この分野での投資や買収が、AppleやGoogleのような大手の企業によるものも含め、一層拡大している状況で、このニュースは力強い成長と競争が続くという合図でもある。これは突き詰めると、ユーザーと広告主、パブリッシャーのいずれにとっても素晴らしいことだ」
一方、Appleはまた、ストリーミング音楽サービスのLalaを2009年12月に買収しており、Lalaの技術が「iTunes」サービスをアップグレードするのに活用されるという噂もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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