Googleはどう応えるのだろうか。Androidアプリ内部で似たようなものを提供するかもしれないが、それは、オープンなソフトウェアプラットフォームを提供して、デスクトップのものより優れたウェブの広告やアプリケーションを促進するというGoogleの願望からは、ややはずれてしまう。
Googleにとっての問題は、ネイティブアプリケーションをウェブアプリケーションに転換するということに関して、モバイルの世界はデスクトップの世界に大きく後れをとっているということだ。iPhone自体がそれを立証している。当初Jobs氏はソフトウェア開発者に対し、「Safari」上のモバイルアプリケーションを作るよう説得しようとしたが、開発者たちは実質的にiPhoneへのネイティブアクセスを求めた。そのようなアプリが、iPhoneユーザーにとってインターネットとやり取りする最も魅力的な方法であることが証明されている。
そして、Googleの本質的な強みである検索技術は、モバイルデバイスで新しい製品やサービスを見つけるための主要な方法ではない。現在のところ、「App Store」がその仲立ちとなっている。AdMobのCEOであるOmar Hamoui氏は最近、モバイルの世界を初期のYahooに例えた。当時は、同社のディレクトリ方式のアプローチがインターネットを整理するのに効果的な方法だった。
それはいつの日か変わるだろうし、モバイル検索はすでにモバイル体験の重要な部分になっている。しかしその時まで、Googleは、同社の多数の広告パートナーに対して世界でも主要なモバイルデバイスの1つで最も魅力的な広告体験を提供する能力を、iAdのために奪われるだろう。AdMobの買収が成立して、GoogleがiPhoneアプリ内のウェブ広告を販売できるようになったとしても、Appleは、その上質な体験を管理し、iAdからの売り上げの60%を開発者に渡すだろう。
Appleは、GoogleがAndroidや「Google Chrome」、そしてついには「Google Chrome OS」といった製品で同社の領域に侵入するのを見ながら、何年も気をもんできた。8日、Appleは反撃に出た。Googleの反応が興味深い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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