フォトレポート：大陸間弾道ミサイルの50年 - 9/22

　1980年代初めの数年間、懸案となっていたPeacekeeperの配備を巡って、一般的にも政治的にも大きな議論が巻き起こった。そもそもどこかにサイロを設置するとして、どこに設置すべきだろうか。それとも、ソビエト連邦が位置を推測できないよう、移動式鉄道車両の中にミサイルを設置すべきだろうか。

　さらに、「Midgetman」とも呼ばれる「MGM-134A」小型大陸間弾道ミサイル（SICBM）の開発の可能性も検討されていた。写真にある、耐放射線性が強化された実験的なトラックランチャーのような車両によって、このミサイルを高速道路やオフロードで牽引できることになっていた。ランチャーが統合された重量23万9000ポンド（約10万8000kg）のこの牽引車は、8つの車輪のすべてを駆動するため1200馬力のディーゼルエンジンを搭載している。米空軍は1988年12月にこれを収受し、1991年までモンタナ州マルムストローム空軍基地で試験を行った。MGM-134A SICBMの開発が中止された後、最終的に1992年、国立米空軍博物館に収められた。

提供：U.S. Air Force photo