2009年よりスタートしたコスト削減の努力などが実を結び始め、米Yahooが発表した2009年第3四半期(7-9月期)の決算は、利益がアナリスト予測を大幅に上回った。
依然として売上高の落ち込みは続いており、同社の第3四半期の売り上げは、前年同期比で12%減となる16億ドルにとどまった。トラフィック獲得コストと呼ばれる広告主への手数料を除くならば、売り上げは11億ドルとなり、アナリストの予測通りの結果となる。
しかしながら、一連のレイオフおよびコスト削減の影響で、Yahooの第3四半期の純利益は、前年同期の5400万ドルから244%増を記録する1億8600万ドルとなり、1株当たりの利益は13セントを記録している。また、特別項目を除外すれば、純利益は2億1300万ドルで、1株当たりの利益は15セントとなっている。複数のアナリストが、1株当たりの利益は7セントになるとの予測を明らかにしており、最も楽観的な見通しを示していたアナリストでも、1株当たりの利益が10セントを超えることはないと予想していた。
Yahooの今回の決算報告は、悲惨な1年間を経た後、徐々にインターネット広告業界が上向いてきたという認識に、さらなる裏づけを与えるものとなりそうだ。先週出されたGoogleの決算発表は、こうした変化が実際に生じていることを示唆するものとなっており、Yahooは検索広告に強くはないものの、検索広告ほどは回復が早くはないと見られていたディスプレイ広告で優位に立っていることが注目に値するだろう。
Yahooは、第4四半期(10-12月期)の見通しに関しては、売り上げが16〜17億ドルとなり、前年同期よりも若干の減少にとどまる見込みであるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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