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サンリオら5社、サイネージ事業で提携--プリクラに次ぐ集客モデルを展開

新澤公介(編集部)2009年10月05日 20時27分
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 サンリオエンターテイメント(サンリオ)とデジタルハリウッド大学大学院、イノベーションアーティスツ、しくみデザイン、日立製作所の5社は10月2日、共同でデジタルサイネージ事業「てれびあそび」を開始すると発表した。同日、サンリオピューロランドで説明会が開催された。

 サンリオのキャラクターと各社の技術を融合し、ユーザーと双方向のコミュニケーションを図る「モニターエンターテイメント」事業として新たに展開する。

 グッズを販売するギフトゲートは店内に専用端末を設置し、サンリオの「ハローキティ」や「プリンちゃん」に変身できるコンテンツのほか、「ジュエルペット」というキャラクターを用いたゲームを配信する。サンリオピューロランドの売り場では、キャラクターのプロモーション動画やサービスのインフォメーション、アトラクションの告知、企業のCMなどを15分おきに配信するという。

 説明会には、サンリオ取締役の田中則行氏、デジタルハリウッド大学大学院産学官連携センター兼任教授でイノベーションアーティスツ代表取締役の矢野浩二氏、しくみデザイン代表取締役の中村俊介氏、エヌジーシー デジタルサイネージコンサルタントの石毛聡氏が出席した。

  • 「てれびあそび」のデモンストレーションを披露する、しくみデザインの中村俊介氏

 てれびあそびは、しくみデザインが提供するソフトウェア「Saika」の顔検出と動作検知の機能を利用して、ディスプレイに映った人がサンリオのキャラクターに変身したり、ゲームで遊んだりできるデジタルサイネージ。「参加して楽しければ、そこに人は集まる」と、しくみデザインの中村氏は語る。

 サンリオは、てれびあそびを用いたビジネスモデルとして、店頭集客型と商品販売型を挙げている。各店舗でイベントを実施し、来店者の滞留時間の向上を図るとともに、写真などのコンテンツを販売して収入を得るという。「プリクラのようにその場で商品を売れるようなモデル」と田中氏は説明する。

  • 実証実験での「てれびあそび」の様子

 サンリオピューロランドによれば3月から5月にかけて、てれびあそびを使った実証実験を実施した。3000枚の写真は完売したという。また、設置位置によっては店内の回遊率をアップできるのではないかと期待を込めている。今後は、全国8カ所のサービス施設や量販店のキッズルームなどに展開していきたいとしている。

 矢野氏は今回の共同事業について、「もともとデジタルハリウッドとキティとのプロジェクトの中で、キャラクターとITを使ったモニターエンターテインメントを作りたいという話があった。デジタルサイネージでキャラクターを使うと、既に世界観ができ上がっているから人も寄ってくる。キャラクターのすごさを実感できた」とコメントした。

 また、しくみデザインのsaikaの開発や、日立製作所とコンテンツの作成を手掛けるエヌジーシーの石毛氏は、「デジタルサイネージが成功するには、コンテンツをいくつ作れて、どのようなスケジュールで流して、どのように携帯電話やBluetoothと連携していくか。人間は飽きるので、どのように飽きさせないようにするか、表現を適材適所で考えて行かなければならない。一番の敵は携帯電話」と述べた。

 このほか、日立製作所がディスプレイやコンテンツ配信などのシステムインフラ、イノベーションアーティスツがコンテンツ企画制作を担う。2010年度で200件の受注を目指し、制作体制を整えながら順次拡大して予定という。

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