矢野経済研究所は6月8日、デジタルサイネージの市場規模、および意識調査の結果を発表した。
デジタルサイネージとは、屋外や店頭、交通機関など、家庭以外の場所において、ディスプレイに情報を表示する媒体のこと。
設置拠点の増加に伴うハードウェアや広告の売上伸張により、2008年度の国内デジタルサイネージ市場規模は553億400万円となったという。鉄道車両内ビジョンが普及したことで、広告媒体として認知されるようになってきていることから、2009年度以降も駅を中心とした広告ビジネスが拡大すると予測している。
一方で、デジタルサイネージの認知度はまだ低い。「言葉も知っており、具体的な設置例も知っている」と回答したのは全体の5.8%で、「言葉は知っているが、具体的な設置例は知らない」(4.4%)、「言葉を聞いたことがある程度」(10.5%)と合わせても認知度は20.7%にとどまっている。認知度では東京メトロの「Tokyo Metroビジョン」とJR東日本の「トレインチャンネル」が拮抗していたとのことだ。
意識調査は、東京都在住の20代から50代の男女を対象に、5月20日から21日にかけてインターネット調査により実施された。有効回答数は男性181名、女性181名の合計362名となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」