これは、さまざまなセンサからのデータの収集と冷却システムの制御を行っているコントロールユニットだ。センサでは、室温データの取得のほかに、水冷システムで使用されている水の温度と流量も追跡できる。データの取得は、施設の温度の全体的な状況を理解するのには不可欠であるが、さらに難しいのは、大量の情報の意味を理解するのに役立つ分析および可視化ツールの構築だと、IBMのグリーン・イノベーション・データ・センターのプログラムディレクターであるPeter Guasti氏は語る。さらに、温度変化への対応を自動化する必要がある。つまり、同氏の説明によれば、あるサーバラックがほかよりも多くの負荷を処理しているために温度が上昇した場合、冷却システムはその特定の場所で温度を補正する必要があるという。
このセンターでは、同社のモニタリングソフトウェア「Tivoli」の新バージョンのベータテストを行っている。Tivoliでは、データを取得して、データセンターの冷却と稼働に必要な電力を作業者が管理することができる。
提供:Martin LaMonica