シマンテックは2月12日、全世界を対象に調査を実施してまとめた「Green Data Center report」の結果を発表した。この調査は、同社が昨年発表した調査レポート「2007 State of the Data Center」の補足情報となるもの。同社では、グリーンデータセンターを「エネルギーの使用、電力消費、スペースの利用率の3点を効率化し、また汚染の原因となるエネルギー源を削減するもの」と定義している。
このレポートは、データセンターの電力の効率に関する問題に焦点を当てた補足の調査で、14ヶ国で行われたオンライン調査のほか、5ヶ国での対面グループインタビュー、2ヶ国での1対1の電話インタビューが含まれている。グループインタビューと電話インタビューには合計77名のデータセンター管理者が参加し、オンライン調査には800名のデータセンター管理者が回答した。
調査結果では、回答者の4分の3近くが、グリーンな(環境に優しい)データセンターを戦略的に導入していくことに関心があると答えているものの、導入に成功していると答えた回答者はわずか7分の1に留まり、関心の高さと実行との間に大きな隔たりがあることが判明した。
電力の効率化のためのソリューションとして最も人気が高いのは、サーバーの統合化とサーバーの仮想化を想定して設計されたソフトウェアとなっており、サーバーの統合化とサーバーの仮想化を計画していると回答した管理者はそれぞれ51%と47%であった。実際には、回答者のうち68%が、エネルギーの節約が、仮想化とサーバー統合の採用を決定する要因のひとつであると答えている。
電源を管理する製品の導入については、データセンターの管理者の大半が少なくとも計画段階に突入していることが判明した。回答者の30%は一部の機器について、13%はデータセンター全体の機器についてすでに導入を行っており、34%は使用を計画中または現在評価中であると答えている。
また、データセンターの消費電力を削減する技術として、電力効率の高いCPUが2番目に人気があり、回答者の28%が消費電力を削減すると思われる技術の上位2つとして回答している。このほか、導入を計画中または現在導入中のソリューションとして「旧型の装置を、より電力効率の高い装置に交換(44%)」「陳腐化したハードウェアやコンポーネントの再利用(39%)」「電力消費の監視(38%)」「サーバーの設置スペースの削減(37%)」が挙げられている。
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