ネットブックは、価格以外で、どうやってCULVノートPCと競えるだろうか。難しいことになるだろう。ネットブックは大きく成長してきており、市場調査会社のDisplaySearchは、2009年末までに出荷台数が3300万台まで増加すると予測している。多くのPC市場アナリストはこれが続くと予想しているが、CULVノートPCが根を下ろせば、ネットブックの成長もおそらく抑えられるだろう。IDCのPC Trackerプログラム担当ディレクターLoren Loverde氏は、「ネットブックの出荷台数は横ばいになると予想している。2009年秋にはCULVシステムとの新たな競争がいくらか起こるだろう」と述べる。
PCメーカーは、今生き残るには、幅広いユーザーに対して、さまざまなモデルを提供できなければならないことを分かっている。CULVノートPCは、低価格帯にあるネットブックと、高価格帯にある従来のノートPCのちょうど中間に位置付けられるだろう。しかし、Loverde氏によれば、敗者はネットブックになりそうだという。
電気製品小売業界のアナリストである、NPD GroupのStephen Baker氏は、購入者と適切な種類のコンピュータとを結びつけようとすることは、常に難しいことだったとしている。消費者がコンピュータモデルの間の違いを理解できるようにする一番良い方法は、小売店でコンピュータを価格ごとに並べることだ。なぜなら、スクリーンのサイズや機能はもはや、コンピュータの分類カテゴリを決める一番良い方法ではないからだ。例えば、12インチのノートPCが17インチのものよりずっと高いこともある。
また、現在消費者は非常に多くの選択肢に直面しているため、消費者とコンピュータとのマッチングはPCメーカーに対してさらに強いプレッシャーを与えることになると、Baker氏は述べた。
「それは課題であり続けるだろう。だが、その重要性は今では大きくなっている。なぜなら、市場における成長はこれまで以上に、セグメンテーションに依存しているからだ。しかしこれは新しい問題ではない」(Baker氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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