ネットブックに関するいくつかの調査が発表されているが、人々がネットブックを選ぶのが、この苦しい経済状況の中でネットブックが安くて衝動買いできる代替品であるからなのか、あるいはただ予算の範囲に収まるガジェットが欲しいからなのかは、はっきりしていない。小さいスクリーンと小さいキーボード、限られた機能が大好きだという理由でネットブックを買う人はほとんどいないようだ。最近のNPD Groupの調査では、ネットブック購入者の多くが、自分が支払った金額に対して得られたものに失望しており、60%がノートPCと同じ機能を期待していたことが分かった。
では、同じように安価でありながら、従来のノートPCと同等の機能を持つデバイスが登場したら、ネットブックの売り上げにどんな影響があるだろうか。PCメーカーは、Intelと同じように、わずかに高く、したがって利益率が高いノートPCモデルを売って、利益を上げようとするだろう。しかし、そうすれば、ほとんどの主要PCメーカーが過去2年間行ってきたネットブックの販売促進キャンペーンが犠牲になることは避けられない。CULVは確実に、ネットブックカテゴリの利益をある程度切り崩すことになる。
Acerの場合を例にとろう。Acerはネットブックを極めて順調に販売してきた。同社は「Aspire one」シリーズによってトップランクのポータブルPCベンダーとなっており、このシリーズはかなりよい評判を得ている。しかしAcerは、CULVノートPCの新製品、「Aspire Timeline」シリーズも発売する予定だ。米CNETのScott Stein記者が最近書いたように、11.6インチスクリーンを搭載するTimeline CULVノートPCは、ネットブックとほぼ同じサイズだが、ネットブックにない点が数多くある。「Atomネットブックよりもかなり速い(超低電圧)プロセッサを搭載している。また、HDビデオデコーディングを備えている。さらに、『Aspire Timeline 1810T』は、最大4GバイトのRAMをサポート可能だ。ほかの特典としては、HDMIやb/g/n Wi-Fiがあり、『Windows 7』へアップグレードできる」
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