クラウドに対する不安はぬぐえるか--「Windows Azure」エバンジェリストに聞く - (page 2)

文:Toby Wolpe(ZDNet UK) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年07月17日 07時30分

 ダブリンにあるわれわれのデータセンターの大部分は、スーパーマーケットの物流センターのように見えます。電源とコンセントのついたコンテナを中に入れることができ、そのコンテナがすぐにデータセンターの一部になります。新しい施設を建てたりしなくても、非常に素早く規模を拡大できる能力が、データセンター戦略の本当の中核部分です。このアプローチがもたらす低コストと俊敏性が大いに役立つでしょう。

--MicrosoftはAzureのサービスレベル契約(SLA)の中で、障害に対して一定のアップタイムを確保することを保証し、実質的に顧客のビジネスに損失があった場合の補償を約束しています。こうした保証は、企業がクラウドに移行する際にとるリスクに見合うものだと考えていますか。

Taylor氏:障害が起きた場合、どこで発生したかによります。われわれはプラットフォーム、ストレージ、コネクティビティを提供します。例えばアプリケーション内の障害は、そのアプリケーションが従来のインフラストラクチャで動作している場合と同様の結果を招くでしょう。

 クラウド業界は新しい業界です。発展するにつれて、学び、理解している最中です。どういった種類の販売形態が適切かということは業界全体の問題です。そしてこれに対応するために、MicrosoftのSLAはほかのすべての点と一緒に改善されていくと確信しています。

 これは新しい業界であり、ITに対する新しいアプローチです。皆が学んでいます。障害回復力やデータの地理的位置に関して発展がないとしたら驚きです。

 同様に、最初のものとして今回発表した契約内容、サービスレベル、料金体系についても発展が続くと思っています。競争があるために常に発展が推し進められますし、実体験によっても推し進められるでしょう。

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