UPDATE Microsoftが、同社のクラウドベースのOS「Windows Azure」に関するビジネス展開の詳細を、7月に発表する計画であることがわかった。
MicrosoftがAzureを発表したのは、2008年に開催された開発者向け会議でのことだった。同社はこのとき、無料テスト中のサービスのうち、一部については2009年に最終リリースすると述べていた。また、Azureのアプリケーションは同社のデータセンターから実行し、課金はユーザーが必要とするコンピューティングリソースに応じて行うと説明していた。
Microsoftでワールドワイドパートナーグループ担当コーポレートバイスプレジデントを務めるAllison Watson氏は取材に対し、同社が米国時間7月13〜16日にニューオーリンズで開催するWorldwide Partner Conferenceで、Azureの課金体系やパートナー企業によるAzureの販売協力について具体的に説明する予定だと語った。
Microsoftはこれまで、Azureの課金体系については、「市場に対して競争力のある」価格にする計画だと述べるにとどまっていた。
また、パートナーがAzureデータセンターをほかの場所で運営する可能性もMicrosoftは示唆していたが、Watson氏によれば、その点に関する発表はおそらくまだ先になるという。
「大規模なホスティング事業の運営は、経済的側面が異なる。このような事業は非常に興味深いものだ」とWatson氏は語った。
どの事業をMicrosoftで行い、どの事業をパートナーに任せるのかについての判断は、まだ検討しているところだとWatson氏は説明する。同社は、Azureを発表した時点では、すべてのアプリケーションがデータセンターから実行されると説明していた。だが、Watson氏によれば同社は、パートナーのホスティングでクラウドベースのソリューションを提供する方法も検討しているという。
「興味深い話し合いがいくつか進んでいる」とWatson氏は述べた。
他の分野のサービス事業では、ホスティングを手がけるパートナーとMicrosoftはすでに直接競合している。たとえば、Microsoftはオンラインサービスの「Microsoft SharePoint Online」と「Microsoft Exchange Online」を展開しているが、これらのサービスをホスティングして顧客に提供しているパートナーもある。
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