クラウドに対する不安はぬぐえるか--「Windows Azure」エバンジェリストに聞く - (page 4)

　異なるクラウドサービスの間の相互運用が必要になるのは疑いがありません。これについて、われわれは全力を挙げて連携していこうと決意しています。これからは、例えば別のクラウドシステムでホストされているWebサービスを組み込む能力が必要となるでしょう。

　重要なのは、新たに規格を定義すべきなのか、または現在の規格で十分なのかという問題です。なぜなら、クラウド上で得ようとしているものは、標準的なアプローチで得られるものと非常に似ているからです。しかしどちらにしても、われわれはそれに参加することを決意しています。

--クラウドや、特にAzureに、最初の一歩を踏み出そうとしている人たちに助言をお願いします。

Taylor氏：.Net Frameworkを対象としているかなりシンプルな既存のアプリケーションを選んで、まずAzureに置いてみることをお勧めします。アプリケーションをクラウドストラクチャに移行するために必要な作業は、有能なプログラマーにとっては非常に簡単なものです。

　そのような体験は企業にとって非常に役に立ちます。アプリケーションがクラウド上にあるとき、どのように動作するかを体験できるだけでなく、クラウドに移行するためのすべての道筋、つまりさまざまな段階やテストを体験できるからです。

　Azureの設計目標の1つは、学び直す必要を少なくすることです。慣れている言語、フレームワーク、データベースを使うことができます。現時点で素晴らしいことは、Azureが無償で提供されていることです。ちょっと試してみて、使い慣れるようにする機会がそこにあるのです。