インターネットは、メールを送ったり、ニュースを読んだりするためだけのものではなく、有用なユーティリティ、アーカイブ、ショッピングサービス、ツールなどがオンライン上で利用できる点も忘れてはならない。われわれは特に重要と思われる5つのものをピックアップした。まずは、ウェブドメインのブランディングの重要性からとりあげる。
これまでに作られたドメインの中でも特に価値あるドメインの1つである「Sex.com」については、所有者のGary Kremen氏から盗まれ、何千万ドル分の利益の損失があったあと、ウェブが誕生してほどなく始まった所有権に関する長年にわたる訴訟劇があった。ウェブの初期の段階でさえ金を生むドメイン名とウェブビジネスが存在していたことがこの事案から分かる。
Brewster Kahle氏は1989年にWAIS(Wide Area Information Servers)を考案したあと、Internet Archiveを設立した。Internet ArchiveでのKahle氏の目標は、インターネット全体に点在するウェブサイト、テキスト、画像、動画、音声をアーカイブして、情報を誰もが、いつも、しかも無料で、あまねく利用できるようにすることだった。
Sun Microsystemsの創業者の1人であるAndy Bechtolsheim氏は、今から10年ほど前に、Googleに10万ドルの小切手を切った。Bechtolsheim氏は、まだ法人化もされていなかったにもかかわらず、Googleに対する最初の外部投資家になったことになる。2週間後に「Google Technology Inc.」が誕生し、そこから新たな歴史が始まった。
ドットコムバブルがはじけようとしていたとき、オープンソースのコード、プロジェクト、およびアプリケーションの格納サイトとして、無料で利用できるSourceForge.netが開設された。SourceForge.netは高望みしすぎない事業を展開していたため、資金調達が難しい時代も生き残り、現在は世界中の開発者やグループで構成される190万強のコミュニティーを対象に15万件を越えるオープンソースプロジェクトをホストしている。
Appleは2003年、音楽を合法的にダウンロード販売する初のウェブストアとして、20万曲ほどではあったが主要なレコードレーベルを網羅したiTunes Music Storeのサービスを開始した。このソフトウェアは当初はMac上でしか動作しなかったものの、購入した楽曲はiPodで聴けることもあって、最初の24時間で25万曲が販売された。
第4章へ続く(隔週で公開します)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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