ウェブの考案者であるTim Berners-Lee氏は米国時間9月14日、開発途上国にウェブを普及させ、オープン性を維持しようする取り組みである「World Wide Web Foundation」を発表した。
ワシントンD.C.のNewseumでローンチした同組織はまず、John S. and James L. Knight Foundationより500万ドルの資金提供を受ける。
Berners-Lee氏はスピーチで、ウェブが人々を結びつけることを通じて人類に貢献するためには、こうした組織の創設は不可欠だと述べた。Berners-Lee氏は、「差別のないインターネット」の支援者として知られている。
学術プログラム「Web Science Research Initiative(WSRI)」は、技術イノベーションの推進を支援している。だが、ウェブは主として先進国が先進国のために作成したものだ。
World Wide Web Foundationは、財界のリーダー、科学技術者、政府、学術界、非営利組織などの連携促進を目指す予定だ。ミッションとして、次の3つを掲げている。
Berners-Lee氏はスピーチの中で、この組織は、ウェブが世界で利用されるようにしていくための社会的側面に対応するものだと述べている。
「ウェブをまったく利用しない人々の声や、何かが違っていれば利用することができたかもしれない人々の声を聞くことなく、(テクノロジの)開発に注意を向けることは倫理的にできない(世界の人口の80%が、ウェブにアクセスできないといわれている)。ウェブは主として、先進国の人が先進国のために開発したものなのだ」(Berners-Lee氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス