15歳の少年が、YouTubeの膨大な音楽ビデオライブラリを利用して、無料の音楽サービスを開発した。
この「Muziic」を開発したのは10代のDavid Nelsonさんで、YouTubeを活用する、「iTunes」に似たインターフェースを作成した。これを利用すると、YouTubeのビデオを操作することなく、音楽を自分のPCにストリーミングすることができる。iTunesに似たやり方でプレイリストを作成して、楽曲を整理できる。
CNETのブロガーであるMatt Rosoff氏がMuziicについて初めて記事を書き、好意的な評価をした。「YouTubeにアップロードされている曲ならどれでもMuziicで聴ける。これには、ほとんどの商用サービスで入手できない音楽、例えばPink Floydの「LIVE 8」での全演奏や2007年に行われたLed Zeppelinの一夜限りの演奏も含まれている」とRosoff氏は書いた。
Muziicをダウンロードしてみたところ、よくできたソフトウェアである。YouTubeの音楽のエクスペリエンスを合理的にすることは、これまで多くの人が検討してきたアイデアだと思う。またUniversal Music Groupがまゆをひそめていると思われるアイデアでもある。CNET Newsは先週、米国4大レコード会社で最大のUniversal Music Groupが、YouTubeと共同で音楽ビデオサイトを開設する交渉が進んでいると報じた。
したがって、卓越したアイデアを思い付き、素晴らしいサービスを開発したNelsonさん親子は、称賛を受けるということになる。
しかし、問題がある。Muziicはまだ、Googleや大手レコード会社、多くのライブパフォーマンスを撮影してYouTubeに載せている、映画やテレビの多数の権利者たちから承認を得ていないのだ。これらの会社が、ユーザーがYouTubeの広告を簡単に避けられるサービスを歓迎するとは思えない。少なくとも補償を受け取らなければ、Nelsonさん親子が利益を手にすることをまず認めないだろう。
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