YouTubeの広報担当者は米国時間3月7日夜、CNETに対して次のように述べている。「このサイトに初めて気付いた。現在調査中だが、最初の調査では、このサイトはわれわれのAPI利用規約に違反しているようだ」
Universal Music Groupとソニーの関係者からは、8日にすぐにコメントは得られなかった。EMIはコメントを拒否した。Warner MusicとYouTubeの新しいライセンス契約の再交渉が決裂した後、Warner MusicのライブラリはYouTubeから削除されている。
筆者は8日朝、Davidさんの父親であるMark Nelsonさんと話した。Markさんは、2月25日にサイトを立ち上げたときにYouTubeと連絡を取ろうとしたが、YouTubeの幹部は決して応じなかったと言う。また、大手レコード会社やほかの権利者たちとも話していないと述べた。
Alcoaの機械作業者であるMarkさんは、Davidさんとともに、MuziicがYouTubeのAPI利用規約を確実に順守するように努力したと述べた。例えばYouTubeは、すべての新しいアプリケーションに動画を再生することを求めている。そのため2人は、インターフェースに小さなプレーヤーを挿入した。YouTubeはそれで納得するだろうか。成り行きを見守るしかない。
筆者は、この話がMarkさんとDavidさんにとってよい結末を迎えることを願っている。
数が多すぎて列挙できないが、これまでに、ほかにも上質の音楽サービスを開発した会社があった。しかし、レコード会社と合意に至らず失敗に終わっている。最も有名なサービスは、やはり10代の若者が開発したものだった。これについて音楽業界の人に話を聞くと、そのサイトは危うく業界を崩壊させるところだったそうだ。
そのサイトとはNapsterで、開発者はShawn Fanning氏だ。
明るい話題としては、レコード会社が技術者たちとの協力に以前よりもはるかに意欲的になっている点がある。解決策としてよく用いられるのが、MySpace Musicに対して行ったように、大手レコード会社が新興企業の株を取得して出資する方法だ。
Mark Nelsonさんは、「レコード会社といつでも話し合う用意がある。ぜひとも話したい。わたしたちは長い間Muziicに熱心に取り組んできた。YouTubeやレコード会社によって、閉鎖に追い込まれたくはない」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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