AMDのCEO、製造部門独立やネットブックを語る--競争力に自信 - (page 2)

文:Brooke Crothers(Special to CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年03月03日 07時30分

 「これによってAMDに多額の現金が入り、債務負担が軽減される」(Meyer氏)

 驚くことではないが、Intelは別の見方をしている。Intelは、製造部門を完全に所有することが競争力を高めると考えている。これは、迅速に次世代の製造プロセスに移行できるからであり、Intelが過去2〜3年ほぼ完ぺきに実行している戦略である。同社は65ナノメートル(nm)から45nmへ移行し、さらに2009年には32nmへ移行する(一般に、サイズが小さいほど、チップはより高速で電力効率が高くなる)。

 IntelのCEOであるPaul Otellini氏は25日、Goldman Sachsのテクノロジカンファレンスで、製造事業から設計事業を「切り離す」と、AMDは問題に直面する可能性があると述べた。

 Meyer氏はこれに異議を唱える。「その推測は間違っている。それは、われわれが製造パートナーと関係を持たないと決めつけている。実際、われわれのグラフィックス部品を作っているTSMCとは、現在その関係がある」(TSMCはTaiwan Semiconductor Manufacturing Company)。「したがって、われわれがテクノロジにしかるべき影響力を持たないとの推測は正しくない。自社で製造資産を持たないQualcomm、NVIDIA、Texas Instruments(TI)はどうか。成功した半導体製品会社となり、製造資産は持たないという発想は、新しいものではない」(Meyer氏)

 それでは、AMDは次世代製造プロセスへの移行競争でIntelにどう対抗するのか。Meyer氏は次のように述べる。「われわれは業界で次世代(製造プロセス)の製品を最初に発売したことはない。1つには、コストが非常に高いからだ。率直に言って、その方針は経営的に良い判断だった。またAMDの規模を考えて、製造ツールの第1版は入手しない。したがって、自ら進んで、業界で他社が最初に発売してから6カ月〜12カ月後に製品を投入している。最初に発売する会社は、通常Intelだが、そのことでAMDが著しく不利になることはない。われわれは、製品アーキテクチャによって常に高い競争力を維持してきた。現在、AMDの65nm世代の製品は、データセンターでIntelの45(nm)製品に対抗している」

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