レコード会社にとって厄介なことになる可能性があるのは、Googleに過大な権力を与えるかどうかである。AppleのCEOであるSteve Jobs氏(登録が必要)が、過去数年間レコード会社にしてきたように、Schmidt氏が自分たちに命令できるようになってほしくないとレコード会社は考えている。
Googleにとって、主な課題の1つは新しい音楽広告モデルを実行することだ。音楽業界の2人の情報筋によると、Googleは音楽ビデオやほかのレコード会社のコンテンツに対して、広告を販売するという精彩を欠いた商売をしているにすぎないという。もう1つの危険要因は、レコード会社との交渉だ。
例えば、筆者の音楽業界の情報筋によると、Warner Musicは、Google関係者が前払い金の支払いを拒むと、YouTubeとの交渉から手を引いたという。ほかの大手3社は前払い金を受け取っているがWarnerは受け取っていない。理由は、Warnerが元の契約に署名した2006年に、前払い金なしで済ますことに同意していたからで、YouTubeはその条件を維持したいと考えている。
もちろん、Appleの存在がある。ダウンロードにしろ、広告支援関連にしろ、音楽を販売する会社はすべて、最大の競争相手であるAppleについて考慮しなければならない。AppleのiTunesは、このままのペースでいくと年間20億の楽曲を販売すると思われる。
Googleがビデオ、音楽、ニュース、書籍、写真などあらゆるメディアを掌握することを、誰かが望むかどうかが最大の問題かもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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