YouTubeの話から始めよう。YouTubeサイトには、今や1カ月当たり1億以上のアクセスが世界中からある。同サイトで、これまで最も多く視聴されたビデオクリップ上位20のうち、12のビデオクリップが音楽ビデオである。最も視聴されたYouTubeチャンネルは、米国4大レコード会社で最大のUniversal Music Groupのものだ。さらにYouTubeは、合法的に音楽を共有する最も人気のある方法の1つとなっている。
デジタルジュークボックスとしてのGoogleの魅力は、まず、無料であることと同サイトが多くの人々にとって非常に身近であることだ。YouTubeでは、ファンが自分のブログやウェブサイトに楽曲を組み込むことができ、簡単かつ合法的に音楽を共有する方法を提供している。友人に楽曲を送りたければ、YouTubeにあるその曲のビデオへのリンクを電子メールで送信するだけでよい。
YouTubeは、音楽ビデオの近くにAmazonやAppleのiTunesへの「click-to-buy」リンクを置いて、その音楽ビデオの人気にあやかろうとしている。Googleはその広告の売り上げについて、具体的な数字は明らかにしなかった。
Googleの携帯電話「G1」は、YouTubeよりさらに強力な音楽プラットフォームになるかもしれない。G1がコンシューマーの関心を集め続ければの話だが。
調査によると、携帯電話向けの音楽売り上げは、今後2年で急増するという。調査会社eMarketerのレポートによると、携帯電話からの楽曲購入は、2011年には73億ドルに達し、デジタルダウンロードの購入額にほぼ匹敵するという。両方合わせて、音楽売り上げ全体の56%を占めると見られている。
G1は、発売された2008年に100万台以上売れた。Appleは、「iPhone」の所有者が携帯電話ネットワーク経由で音楽をダウンロードできるようにして、携帯音楽の利益を高めた。
このことは大手レコード会社にとって、概して良いニュースだ。レコード店が消滅していく中で、レコード会社は新しい流通モデルをみつける必要がある。iTunesに対抗するサービスが必要だ。iTunesは音楽業界において強大になり過ぎた。大手レコード会社は、携帯音楽の販売で強力な存在感を示すことが必要だ。
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