International Consumer Electronics Show(CES)が米国時間1月8日に開幕する。すでに、製品に関する先行ニュースリリースや明らかなリーク情報が出回っている。
1年で最大のテクノロジの見本市であるCESでは多くのサプライズがあるのは当然だが、まったくの予想外というものはなさそうだ。だがそれはいい。世界最大級で、最も大きな成功を収めていたいくつかの家電企業が、米国の不況に加え世界経済の後退による打撃を受ける中、ラスベガスで開催される同ショーは幾分か落ち着いた雰囲気になりそうだ。
CESを主催する全米家電協会(CEA)のトップであるGary Shapiro氏はVentureBeatに対して、今回は過去数年に比べると小規模のショーになると語った。Shapiro氏によると、2009年の入場者数は8%減の13万1000人になるという。展示用ブースに割り当てられる床面積も2008年の180万平方フィート(約16万平方m)から若干減り、170万平方フィート(約15万平方m)になる。ただし出展社数は2008年と変わらず、約2700社となる。
その理由は、2008年11月にCNET Newsが伝えたように大手企業数社か出展を取り止めた一方で、新たに参加する企業があったためだ。
製品についていえば、今回のCESで何が登場するかは、ほとんどの参加企業の場合、2008年10月に東京で開催されたCEATEC JAPAN 2008で出展された製品から簡単な手がかりを得ることができる。
薄型テレビは大画面化が進むだろう。この傾向は前回のCES 2008から目にするようになったが、トップクラスのテレビメーカーは今回、最もスリムなテレビをめぐる戦いを再開することになる。シャープやサムスン電子、日立、東芝が液晶ディスプレイ(LCD)で最薄型の座を争うものと予想されており、また数社がプラズマで同じように最薄型の座を争う。
しかし薄さという点に関しては、上述の各社もソニーに太刀打ちできないだろう。ソニーはもちろん有機発光ダイオード(OLED)テレビ製品ラインを出展してくるはずである。サムスン電子が最新のOLEDプロトタイプを出展する可能性があると発表していることから、今回ソニーは、数社と競争することになりそうだ。
ホームビデオについては、家庭のインターネット接続を活用した製品が多数出品されるだろう。すでにいくつかのNetflix対応Blu-ray Discプレーヤーやセットトップボックス、またソニーやパナソニックのウェブ接続テレビなどが発表されているが、2009年はさらに多くの新製品が発表されることになりそうだ。LG電子は2008年12月30日に、CinemaNowおよびYouTubeの動画ストリーミングに対応したBlu-ray Discプレーヤーを発売することを発表した。
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