着うた・デコメの検索方法やキーワードに関する調査--ソフトバンクユーザーの検索リテラシーは高い?

Webマーケティングガイド2008年10月30日 08時00分

 Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアと共同のもと、着うた・着うたフル・デコメに関する調査を行った。

 2007年12月に野村総合研究所が発表した「携帯電話市場3分野、放送・コンテンツ市場8分野の市場規模予測によれば、モバイルコンテンツ市場はデータ通信定額料金制の普及などにより、2012年度末には約500億円増加の3909億円になるとしている。 [参照:2012年までのIT市場予測、ネットビジネスはモバイルが牽引(CNET Japan)

 今回の調査では、モバイルコンテンツで特に若年層のニーズでの高い着うた・着うたフル、デコメについて検索方法や検索キーワードについて詳細に調査した。

≪調査結果サマリー≫

  • 着うた・着うたフルの検索方法は、「メニューリスト」「キャリアトップの検索エンジン」が多い。
  • 10代は能動的に検索をする一方で、20代はやや受身な行動が目立つ。
  • 検索エンジンを利用して、着うた・着うたフルを探すユーザーの割合はソフトバンクが非常に高い。
  • 着うた・着うたフルは、特定の目的を持ってサイトへアクセスするユーザーが多いが、デコメを探すユーザーは目的が漠然としているケースが見られる。

 調査対象者は、15歳から29歳のモバイルユーザー340人。男女比は、男性:50%、女性:50%。キャリア比は、Docomo:46.8%、EZweb:38.2%、Softbank:15.0%。

Q1.着うた・着うたフル・デコメの検索方法

 Q1でモバイルでの着うた・着うたフル・デコメそれぞれの検索方法を尋ねたところ、着うたでは「メニューリスト」が30%と最も多く、次いで「キャリアトップの検索エンジン」が28%となった。これは「着うたフル」でも同様の傾向が見られる。また、「デコメ」については「メルマガ」が18%と最も多く、次いで「メニューリスト」が16%と続いた。

着うた・着うたフル・デコメの検索方法

Q1-1:モバイルでの着うた・着うたフル・デコメの検索方法「年代別」

 Q1の結果を年代別で見ると、10代後半では「それ以外の検索エンジン」が32%で最も多く、次いで「キャリアトップの検索エンジン」が31%で検索エンジンから着うた・着うたフル・デコメのサイトを探す10代が多いことが分かった。一方、20代では「メニューリスト」や「メルマガ」が「検索エンジン」よりも多くなっており、10代の方が20代よりも着うたコンテンツサービスに対して能動的であると考えられる。ケータイ白書2008によれば、10代男女で着うたダウンロード率が70%以上と他の年代(20代:45.1%、30代:45.5%)を圧倒しており、10代主体のコンテンツであることが伺える。

モバイルでの着うた・着うたフル・デコメの検索方法「年代別」

Q1-2:着うた・着うたフル・デコメの検索方法 「キャリア別」

 Q1をキャリアごとに見た場合、

  • Docomo:「メニューリスト」33%、「それ以外の検索エンジン」29%、「キャリアトップの検索エンジン」20%。
  • EZweb:「キャリアトップの検索エンジン」32%、「それ以外の検索エンジン]29%。
  • Softbank:「メニューリスト」49%、「キャリアトップの検索エンジン]43%、「メルマガ」22%。
SoftbankとEZwebの検索エンジン利用率が高まった理由として、Softbankは「パーソナルライブ」「ダイレクトディスプレイ」による利便性向上、EZwebは携帯電話デスクトップとも言える「待受け画面」に検索窓を設置することにより、利用機会が増大したことが挙げられるだろう。[参照:ケータイ白書2008]

着うた・着うたフル・デコメの検索方法 「キャリア別」

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