Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同で、電子マネーによるライフスタイルの変化に関する調査を実施した。
2007年度の主要6電子マネー(IC型)の利用状況は、発行枚数が8000万枚を超え、決済件数は810百万件、決済金額は5636億円とそれぞれ大幅に増加した。また、FeliCaチップ搭載の「おサイフケータイ」では、電子マネーEdyやSuicaのほか、最近では携帯電話でクレジット決済が可能な「携帯クレジット」というサービスが提供され、少額決済市場における電子マネー等による電子的支払いサービスも多様化してきている。 [参照:最近の電子マネーの動向について(日本銀行決済機構局)]
今回の調査では、使用する電子マネーに性年代ごとの違いが見られるのか、また電子マネーのメリット・デメリット、電子マネーによるライフスタイルの変化について調査した。今回の調査対象者は、3大都市圏に在住している20歳〜59歳までの男女400人。性年代別で50人ずつの均等割付けを行った。(※3大都市圏:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県を表します)
≪調査結果サマリー≫
Q1では、所有している電子マネーとその中で最も利用している電子マネーについて調べた。まず、所有している電子マネーでは、「Edy」が37.2%と最も多く、次いで「Suica」が36.0%、「PASMO」が20.8%と続く結果になった。また、最も利用している電子マネーでは「Suica」が26.5%、「Edy」が16.8%、「PASMO」が12.0%と利用率の点ではSuicaがEdyを上回った。一方、電子マネーを「所有していない/知らない」は26.2%で、数年前にの比べ、電子マネーの利用率が増加傾向にあることが伺える。[参照:電子マネーの利用率は6割、20代では7割超が利用(楽天リサーチ)]
続いて、Q1の上位5項目までを性年代別で見たところ、男性(特に20〜40代)では「Edy」の利用が最も多く、女性(特に20代、30代)では「Suica」の利用が顕著になっており、性別や年代によって利用するカードに大きな違いが見られる結果になった。これはEdyの特徴として、ANAマイルと連携していることやコンビニ(am/pmやサークルKサンクス)が決済手段として店舗に導入していること、ガソリンスタンドなどにも利用範囲が広がっていることが挙げられ、このことが女性よりも男性の利用を加速させている要因になっているのではないかと考えられる。
Q2-?では、Q1で電子マネーを所有していると回答したユーザー295人に対して、電子マネーを利用して感じるメリットについて自由回答形式で尋ねた。すると、「小銭が要らない/増えない、財布・現金を出す手間がかからない、支払いがスムーズ」といった利便性に対するメリットや「ポイントがたまる、マイルがたまる」といった付加価値に対するメリットへの回答が多く見られた。
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