NECは10月21日、消費電力を3段階で調節できる「ECOモード設定ツール」を搭載し、手軽に省電力化できるなど、環境対応を強化したビジネス向けPC11タイプ38モデルを発表した。
「MateタイプME」や「VersaProタイプVE」など合計5タイプ19モデルに、簡単なキーボード操作を行うだけで消費電力を3段階で調節でき、消費電力を削減できる「ECOモード設定ツール」を搭載した。ECOモードに設定すると、一定時間PCを使用していない時に消費電力の少ない「省電力モード」に自動的に移行するまでの時間も短縮されるため、一時的な離席の際などにも細やかな節電が可能となる。
また、ボタン1つで消費電力を調節ができる「ECOボタン」を、VersaProタイプVEに加えてエントリーモデルの「VersaProタイプVF」にも搭載。従来の4モデルから6モデルに拡大した。
さらに、国際エネルギースタープログラムに対応したパソコンを、従来のハイエンドモデルから普及モデルであるMateタイプMAやVersaProタイプVFにまで拡大し、全モデルの7割以上にあたる27モデルにおいて拡充した。電源部分の効率化により、PCの稼働時、待機時それぞれの消費電力を低減する。これにより、PC利用時のランニングコスト削減に貢献するとともに、省エネによる二酸化炭素排出を抑制する。
NECでは、設計段階から省電力を意識した開発を実施。搭載する部品単位での省電力化や稼働時の消費電力制御を行うソフトウェアの改善など、環境に対する取り組みを継続的に強化することで、ビジネス向けPCの消費電力を2005年度比で30%削減した。2010年度には2005年度比で50%削減することを目指しているという。
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