日本HP、ビジネス向けノートPCに新ブランド「HP EliteBook」をラインアップ

　日本ヒューレット・パッカードは10月2日、法人向けノートPCの新ブランドとして「HP EliteBook」シリーズを発表した。最上位シリーズに位置づけ、5機種の新製品をラインアップする。また、あわせて従来の法人向けノートPC「HP Compaq（エイチピー･コンパック）」ブランドより、新製品2機種を投入する。

　全機種ともに10月2日から、同社のオンラインストア「HP Directplus」とHP Directplusコールセンターにて販売されている。なおHP Directpartnerでは、一部の機種を除き10月下旬から販売されるとのこと。

　新ブランドHP EliteBookシリーズは、HP Compaqシリーズの「p（プロフェッショナル）」と「w（ワークステーション）」クラスの製品を、大企業向けにブラッシュアップしたもの。高性能、省電力、堅牢性を両立させたという。CPUにはリモート管理機能を備えたvProテクノロジ インテルCentrino 2を搭載した。

「HP EliteBook 2530p Notebook PC」

　「HP EliteBook 2530p Notebook PC」は、12.1インチワイド液晶を搭載するモバイルノートPC。持ち運びに適したコンパクトな筐体ながら、プロセッサにULV（超低電圧）版ではなくLV（低電圧）版のインテルCore 2 Duo SL9300を採用し、vProテクノロジー インテルCentrino 2に対応した。また2.5インチシリアルATA II ハードディスク(HDD）搭載モデルもラインアップしている。価格は21万8400円〜。

「HP EliteBook 2730p Notebook PC」

　「HP EliteBook 2730p Notebook PC」は、付属の専用ペンで直観的に操作できるタブレット機能に対応した、12.1インチワイド液晶搭載モバイルノートPC。新たにタッチパッドを搭載し、ポイントスティックとタッチパッドのデュアルポイントを採用した。またプレゼンテーションの画面スクロールなどに便利なジョグダイアルを新搭載し、タブレットPCスタイルでの操作性を向上させた。価格は23万1000円〜。

「HP EliteBook 6930p Notebook PC」

　「HP EliteBook 6930p Notebook PC」は、14.1インチワイド液晶を搭載するハイエンドPC。質量約2.38kgと軽量で、標準バッテリで約5時間駆動が可能なため、デスクトップ代替の省スペースPCとしてだけでなく、オフィス内モバイルPCとしても活用できる。またインテルCore2 Duo T9400プロセッサ、ATI Mobility Radeon HD3450グラフィックス、160Gバイト HDDを搭載するハイパフォーマンスモデルもラインアップした。価格は16万8000円〜。

「HP EliteBook 8530w Mobile Workstation」

　「HP EliteBook 8530w Mobile Workstation」は、15.4インチワイド液晶にワークステーションクラスの性能を備えたモバイルワークステーション。筐体は薄さ28mmのスリムボディだ。グラフィックはATI Mobility FireGL V5700とNVIDIA Quadro FX 770Mの両モデルをそろえ、HDMIポートおよびeSATAポートも搭載している。価格は16万5900円〜。

「HP EliteBook 8730w Mobile Workstation」

　「HP EliteBook 8730w Mobile Workstation」は、17インチワイド液晶ディスプレイとテンキーを搭載し、優れた操作性を提供するモバイルワークステーションの最上位機種。3色（RGB）LEDバックライトの搭載により、NTSC比131％の色域をカバーするHP DreamColor WUXGA（1920×1200ピクセル）液晶ディスプレイを搭載する。グラフィックスにNVIDIA Quadro FX 3700M（1024MBビデオメモリ）、プロセッサにインテルCore2 Quad Q9100プロセッサ、HDDにシリアル ATA II 7200rpmを搭載したモデルもそろえる。価格は21万8400円〜。

　なお、HP EliteBookシリーズ5機種のうち、2730pを除く4機種には堅牢性を追求した「HP DuraCase」を天板に採用。これはアルマイト処理されたアルミニウムとマグネシウムの合金素材で、航空機などにも採用されているという。従来モデルに比べ約80％たわみにくいとしている。

　パームレスト部も同じくアルマイト処理されたアルミニウムを採用し、防弾、防爆素材レキサンを使用した従来機と比べても、6倍の耐久性を実現。円柱状の大型ラッチ、硬化させた鉄製のピンとマグネシウム合金製のヒンジなど、細部にわたって剛性と耐久性を追求したとのことだ。

　また、6930pと8530w、8730wの3機種には、ネジ1本でドライブ交換が可能な「アップグレードベイ」を標準装備した。オプションの2台目のHDDを搭載することも可能で、2台のHDDの並列使用によって高速化できるRAID 0や、データの2重化によって安全性を高めるRAID 1にも対応する。

　一方、HP CompaqシリーズのHP Compaq 6730s/CT Notebook PCは、一般OA用途に絞り込んだエントリーノートPC。15.4インチ液晶を搭載したほかCTOに対応し、ハイパフォーマンスなインテルCore2 DuoプロセッサやインテルCeleron プロセッサを選択できる。価格は6万4890円〜。なお、本モデルのみオンラインストア HP Directplusでの販売を10月上旬から開始する。

「HP Compaq 6730b Notebook PC」

　HP Compaq 6730b Notebook PCは、8月に発表したCTOモデル「HP Compaq 6730b/CT Notebook PC」の人気構成を固定仕様としたモデル。レガシーデバイスをサポートするシリアル（RS232C）ポートを標準装備したほか、拡張性の高いドッキングステーションや、オプションで2台目のHDDを搭載可能なアップグレードベイをサポートする。筐体には傷がつきにくく、美しい外観を実現するHP Imprintテクノロジを採用した。価格は9万4500円〜。