松下電器産業は9月25日、モバイルノートPC「Let's note」冬モデルを10月17日より順次発売すると発表した。
「ビジネスモバイル分野への新たなチャレンジ」として、そのまま持ち運べるハンドルが付いた「Fシリーズ(CT-F8)」が登場した。Let's noteシリーズとしては初の14.1型WXGA+(1440×900ドット)TFTカラー液晶にスーパーマルチドライブを内蔵したモデルとなる。
重さは、従来比でファンを約40%軽くするなどの努力により、約1630gとなった。光学ドライブ内蔵の14.1型WXGA+液晶ノートPCとしては世界最軽量という。モバイルPCとしては最上位クラスの性能を持つインテル Core2 Duo プロセッサ SP9300(2.26GHz)を搭載し、バッテリーは約9時間駆動するとしている。
キーボードの全面防滴や100kgf加圧振動など、従来のレッツノートの「タフ」性能はそのまま継承。軽量・長時間・タフを兼ね備えたデスクトップに替わる、ハイスペックなモバイルPCとして推進したい考えだ。価格はオープンで、市場想定価格は29万円前後。
ハンドルは、手になじむカーブ型で、衝撃やホコリなどに強いタフネス設計ノートPC「TOUGHBOOK」と同等の強度があるという。TOUGHBOOKでは、12年前からハンドル付きPCを市場に投入しており、ユーザーからのフィードバックをもとに内部で作った規格試験にFシリーズも合格しているという。
従来のシリーズもスペックアップし、10.4型液晶を搭載した「Rシリーズ(CF-R8)」(市場想定価格20万円前後)、12.1型液晶を搭載した「Tシリーズ(CF-T8)」(22〜23万円程度)、12.1型液晶およびスーパーマルチドライブを内蔵した「Wシリーズ(CF-W8)」(25万円程度)、14.1型SXGA+液晶およびスーパーマルチドライブを内蔵した「Y8シリーズ(CF-Y8)」(27万円前後)の新モデルも登場した。
R、T、Wシリーズはインテル Core2 Duo プロセッサ SP9300(1.20GHz)を搭載し、メモリ最大3Gバイトまで搭載可能になった。Yシリーズはハードディスクの容量がアップし、160Gバイトモデルとなっている。
なお、同社のPC直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、天板のカラーバリエーションやスペックが選べるようになっている。
Let's noteとTOUGHBOOKは米国、欧州、新規国でも展開を強化し、2007年で全世界で66万台だった出荷台数を2012年までに130万台に増やしたい考えだ。
2007年度は台数ベースで国内が33万台、国外が33万台とほぼ半々だったという。この内訳は、Let's noteが約35万台、TOUGHBOOKが31万台。2012年の目標台数は、国内が53万台、国外が77万台で、内訳はLet's noteが約54万台、TOUGHBOOKが76万台としている。
現在のモデル別の動向は、具体的な数値は非公開だという。傾向としては12.1型で光学式ドライブ内蔵のWシリーズがもっとも多く、その他のT、R、Yは同等程度という。
今回新たに投入したFシリーズについては、「思いとしてはWに近いぐらいに販売していきたい」(パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 高木俊幸氏)としている。
なお、海外ではWよりも光学式ドライブのないTのほうが売れているが、海外向けにタッチパネルを搭載するなど若干仕様が異なるという。
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