Atomプロセッサといっても、実は2系統ある。従来のCeleronなどを置き換える低価格のシリーズと、より小さいチップサイズで、小型デバイスへの普及を狙うシリーズだ。ブームとなっているASUS、エイサー、MSI、デルなどのAtom搭載PCは前者だが、今回の富士通のLOOX Uは後者となるAtom Z530を搭載している。
Atom Z530の動作クロックはASUSのEeePCやエイサーのAspireONEなどに搭載されるAtom N270と同じ1.6GHz。FSB 533MHzや512KBのキャッシュも同じだが、もともと想定された用途が異なる上、チップのサイズなども異なる。Z530はより小型のモバイル機器を想定したものとなっている。
また、組み合わせのビデオチップも異なる。Atom N270搭載の低価格PCは、チップセット内蔵型のインテルGMA 950と組み合わせることが多いが、Atom Z530の場合は、GMA 500となる。このGMA 500はWindows VistaのAeroも動作させることができる性能を持ち、このLOOX UではAeroを動作させた状態で出荷される。LOOX Uのメモリは最大1Gバイトで増設は不可。HDDは1.8インチの60Gバイトが搭載される。
なお、直販モデルならカラーも仕様も選択可能。