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ロボットとヒトの関係と未来--iRobot社会長ヘレン・グレイナー氏が語る - (page 3)

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--以前、「Roomba Scheduler」を使ったことがあるんですが、今回、新製品の「Roomba 530」をお借りしました。いろいろなところが進歩していて、びっくりしたのですが、改めて500シリーズでの進化点について教えてください。

“階段などを段差を察知し、落下を防ぐ 階段などを段差を察知し、落下を防ぐ

 500シリーズには、「絡まり防止機能」が新たに搭載されています。前のモデルにはありませんでした。絨毯の端やケーブルなどを巻き込んでしまうことを防げます。

 もう一つは、ソフトタッチバンパー機能です。障害物、壁や家具などに近づいたときに、以前のものは、そのままの速度でぶつかってから方向転換していましたが、500シリーズでは、障害物に近づくと手前でスピードを落として、そっと触ってよけます。

 上位機種の570のみの機能ですが、「ライトハウス機能」という、複数の部屋を一度に掃除する機能がつきました。一つの部屋の掃除が終わると、次の部屋に行って、また次の部屋に行って、すべて終わったら、また元の部屋に戻ってくる。これは570のみの機能です。500シリーズは第5世代の「Roomba」になりますが、信頼性や耐久性についても、前のものよりずっと進化しています。

 ユーザーの希望に耳を傾けて作ったのが、この第5世代です。これは米国のユーザーからのフィードバックだけでなく、日本の消費者の声も反映されています。稼働音も静かになってますし、ソフトタッチバンパーもそうですね。この2つは日本の消費者からの要望が圧倒的に多かったんです。

--ソフトタッチバンパーでは、赤外線で壁などを検出しているのでしょうか?

 はい、そうです。赤外線センサーが搭載されています。それと、段差を検知するセンサーも別に搭載しています。

--これまでいろいろなロボットを開発する中で、苦労した点やおもしろいエピソードなどはありますか?

 たくさんあります(笑)。障害も多かったですし、逸話も多いですが、もっとも驚いたのは、「Roomba」を売り出した最初の頃のことです。

 お客様から「買ったRoombaがちょっとおかしいんだけど」という電話があったので、「じゃあすぐ送り返してください。問題のないものと取り替えます」と言ったら、「え?送り返す?そんなのダメダメ。うちのロージーちゃんをそんなことできないわ」と。

 取り替えて別のを送ってもらうという問題じゃない。往診してもらうような感覚で、あくまでも自分のところにきて治してやってほしいという。そうした感覚は、われわれの予想していなかったことなので、嬉しい驚きでしたね。

--ユーザーが「Roomba」に愛着を持ってかわいがっていると言うことですね。「AIBO」みたいなエンターテインメントロボットは、もともとそれを狙って作られたものですが、「Roomba」はそういうわけではないですからね。

 だから、買う方も、便利な道具だと思って使い始める。で、一緒に暮らしているうちに、かなり頭がいいんじゃないのとか、かわいいという感じがしてきて、だんだん感情移入してペット的な感覚がでてくるのだと思います。

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