FacebookのCEOが語る、「世界を変える使命」と「『Beacon』で犯した失敗」 - (page 2)

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:藤原聡美、矢倉美登里、大熊あつ子、吉武稔夫、高森郁哉、編集部2008年03月11日 17時14分

 やや追い込まれた格好のZuckerberg氏は、理想的な世界の実現を支援する取り組みに話題を戻した。「世界には、解決しなければならない本当に大きな問題がたくさんある。われわれが企業として行っているのは、基本的に、こうした問題をいくらかでも解決できるインフラを構築することだ」

 「人々の声を伝えるのに、なぜ大きな組織のシステムが必要なのか。コミュニケーションは、問題を抱える人々でも声を上げられるよう効率的であるべきだ。こうした人々にとって重要な問題は、(大規模な非営利団体や有名人が名を連ねた活動による支援がなくても)聞き届けられるべきだ。それには、人々が意見を交換するための確固とした基盤が必要になる。そうした基盤は、法律や国がトップダウンで築くのではなく、(民衆による)ボトムアップで築くことが必要だ」とZuckerberg氏は述べた。同氏は、Facebookの事業は「収支がだいたい損得なし」なので、Googleの慈善団体「Google.org」がばらまいているような大金はない、と付け加えた。

 話題が国際的な展開に戻ると、Lacy氏は、Facebookのフランス語版が3月9日夜に開設されると口を滑らせ、なぜZuckerberg氏にはFacebookが世界中で人気を博するという自信があるのかと尋ねた。「われわれが引き出しているニーズは、普遍的なニーズだからだ」と、Zuckerberg氏は断言した。

 続いて、Facebookはどうやって150億ドルの時価総額にふさわしい利益を生み出せるのかという、金融関係者の誰もが返答に窮する話題に移った。「われわれは、ユーザーがサイトを使うやり方に沿って利益を上げたいと考えている」と述べ、2007年11月に立ち上げた「Social Ads」戦略についてほのめかした。

 それからLacy氏は、FacebookがMicrosoftと結んだバナー広告契約は長く続かないという憶測を持ち出した。Zuckerberg氏はこれに対し、「(Microsoftは)契約に非常に満足していると思う。ご存じのように、当社は未公開企業なので、詳細を公表することはないが、本当に順調だということは言える」と答えた。

 ここで、聴衆の1人が「『Beacon』は最低だ!」と叫んだが、Zuckerberg氏は「ありがとう」と応じてから、詳しく話し始めた。「Beaconを発表したとき、われわれはたぶん少し先走ってしまったのだろう。Beaconについて十分明確に説明したつもりだったが、実際には不十分だった」と同氏は述べ、FacebookがSocial AdsとBeaconを立ち上げたやり方を「間違い」と表現した。

 Zuckerberg氏は、「当社の中では、Beaconは広告チームの一部ではなく、プラットフォームチームの一部だ。そして、われわれが思うに、こうしたソーシャルネットワークやソーシャルサービスには、大きな一枚岩のようなサイトから多くのソーシャルサービスの集合体へと変化する傾向があるようだ」と述べ、Facebookの「News Feed」機能や受信箱のような社内プロジェクトに言及して、同社の開発活動について話し始めた。

 Zuckerberg氏は、「企業としてのわれわれのDNAは、こういったものを数多く開発するような作りになっていない」として、言葉を選びながら、Facebookを取り巻く開発活動の「増量」はサイトの外側で続くだろう、と述べた。「それが、エコシステムのますます重要な一部になってくる」(Zuckerberg氏)。Beaconは、サードパーティーの取り組みを同社のサイトに組み込んでいく「最初の一歩」だった。

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