総務省はこのほど、2007年度第2四半期(7〜9月)における電気通信事業分野のシェアデータを取りまとめた。
報告書によると、加入電話(NTT加入電話、直収電話、0ABJ-IP電話、CATV電話の合計)の契約数は、NTT東西が88.2%(前期比0.6%減)と、依然シェアを落としていることがわかった。また、IP電話(0ABJ-IP電話と050-IP電話)全体の利用番号数では、ソフトバンクBBが29.7%(前期比1.6%減)でトップ。次いで、NTT東西の27.2%(同2.6%増)、NTTコミュニケーションズの20.3%(同1.3%減)と続き、0ABJ番号利用数に占める、NTT東西のシェアは75.3%で、前期比で変動はなかった。
一方、携帯電話・PHSの移動体通信の契約数は、1位のNTTドコモグループが51.1%(同0.5%減)、2位KDDIが28%(同0.1%増)、3位ソフトバンクモバイルが16.4%(同0.5%増)。NTTドコモグループを除くPHS、その他が4.6%(同変わらず)となり、KDDIとソフトバンクモバイルがシェアを伸ばしていることが明らかになった。
ネット接続では、ブロードバンド全体(DSL、FTTH、CATVインターネットの合計)の契約数では、依然NTT東西がシェアを伸ばし、44.%(同0.9%増)。一方、DSLの契約数では、NTT東西が前期比0.3%減の37.4%と減少しているのに対し、ソフトバンクBBが前期比0.2%増の37.4%となり、NTT東西に並んだ。
FTTH(光ファイバー)の契約数では、NTT東西が70.5%(同0.6%増)と圧倒的なシェアを誇り、以下電力系事業者が10.2%(同0.1%増)、KDDIが6.3%(同0.2%減)と続いている。
なお、NTT東西の戸建ておよびビジネス向けのFTTH契約者数は、77.8%と前期比で0.1%減となっているものの、マンションなどの集合住宅向けのFTTHが前期比1.6%増の60.9%と6割に到達し、契約者数増を牽引しているものと思われる。
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