IBMは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に対するMicrosoftの取り組みに関して、Microsoftは「つまらないメッセージングインフラストラクチャ」を提供しているに過ぎないと批判した。
SOAは、複数のビジネスアプリケーションを連携させたサービス提供を可能にする。XML(eXtensible Markup Language)などのプロトコルを用い、アプリケーション自体が互いに連携するアーキテクチャを構築することにより、ビジネスプロセスの向上が期待できる。SOAは、アプリケーションの連携に当たってオープンスタンダードを利用し、サードパーティーベンダー製でも自社製でも用いることができる。
IBMは米国時間8月6日に、SOAへのMicrosoftの取り組みについて、Microsoftと互換性のあるプロセスの連携を重視するあまり難航してきたと評した。
IBMのソフトウェアグループエグゼクティブであるSteven Mills氏は、ZDNet UKに対して「IBMは、あらゆるプラットフォーム、あらゆるアプリケーションに取り組んでいる。あらゆるものの統合を目指しているのだ。だが、Microsoftは、Windowsプラットフォーム上で動作しているものに対する連携機能の提供に努めている。ここが非常に大きな違いだ」と語った。
さらに、Mills氏は「Microsoftの考え方とは、Microsoftのテクノロジを用いる限り、Windows環境で連携を図れるようにする手法を提供することにある。しかしながら、IBMの考え方とは、Microsoftのであれ、他社のテクノロジであれ、あらゆる環境で連携を図れる手法の提供にある」と述べている。
Mills氏は、SOAへの取り組みに関し、IBMとMicrosoftの間には「大きな違い」があると強調しており、IBMはMicrosoftと異なり、XMLやWebサービスにオープンスタンダードを採用している点を指摘した。
XMLは、SOAにおいて、アプリケーション内のデータや、アプリケーション間の連携を図る上で必要となるメタデータに用いられる。
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