ヤフーのセメル氏、CEO辞任でヤン氏にバトンタッチ--周囲の反応は - (page 2)

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年06月19日 17時27分

 Semel氏は、Yang氏とDecker氏について、「無敵のチーム」になると評した。また、Decker氏個人については、「やり手の戦略家」「財務の達人」「身近にいる最高の経営者の一人」と絶賛した。

 一方のYang氏とDecker氏も、感極まった様子でSemel氏について語った。Yang氏は、「今は、われわれにとってつらい時期だ」とし、さらに「(Semel氏は)指導力あふれるリーダーであっただけでなく、非常に有能なパートナーだった(中略)Terryは、私にとって真のお手本であり、助言者でもあった」と付け加えた。「私は(Semel氏のおかげで)より良い指導者、より立派な人になる方法を学ぶことができた」(Yang氏)

 Yang氏はSemel氏の在任中の功績について、同氏はドットコム不況後にYahooの事業の重点を再び主要な優先事項に置き、その結果、同社は2006年に売り上げを不況時の約9倍である64億ドルに増加させ、営業利益を赤字からおよそ10億ドルに増やし、さらにユーザー数を5億人以上、従業員数をおよそ1万2000人まで増やしたと語った。

 またDecker氏もSemel氏を「リーダーの中の真のリーダー」と称賛し、さらにYang氏についても「まさにYahooの中心的人物」と評した。

 Yang氏は、Yahooの率いるという難題に立ち向かう心構えはできていると述べる。同氏は、「ビジネスや市場の力学については十分心得ている」とした上で、「現在Yahooは、複数年にわたる変革の真っただ中にいる(中略)われわれ幹部が、迅速性、明確性、規律を持って職務を執行することが必要だ」と付け加えた。

 Decker氏によると、Yahooのアフィリエイト検索事業の業績は予想ほど伸びておらず、またディスプレイ広告事業の成長も鈍化しているが、同社の新たな有料の検索広告プラットフォーム「Panama」が早期に利益を生み出していることに同社の幹部らは満足しているという。「(不振だった)第1四半期に対し、(第2四半期は)前年比増を見込んでいる」とDecker氏は語る。同氏によると、Yahooの第2四半期の売り上げは、同社が以前に見通しとして示した12億ドル〜13億ドルの間になる見込みだという。同社は7月17日に同四半期の業績を発表する。

 Yahooの株主であるEric Jackson氏は、先週開催された同社の株主総会の中で、Semel氏は低迷する同社の業績について公の場で謝罪すべきだと発言した。同氏は、今回の経営陣の交代に満足しているという。

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