Yahooは米国時間5月4日、検索広告プラットフォーム「Panama」をサードパーティーに公開すると発表した。
2007年2月に正式稼働したPanamaでは、広告主の入札価格だけでなく、項目の関連性に基づいたスポンサー付き検索結果が表示される。
このたび公開された「Yahoo Search Marketing Commercial API Program」を使えば、法人も個人も複数のAPIにアクセスし、各自のニーズに合ったツールを作成することができる。
同社は、小規模広告代理店やIT企業向けの無償の「Basic」、定期契約料を支払って利用する「Advanced」や「Elite」の3段階のメニューが用意されている。
Panama APIの利用者は、利用するメニューのレベルにかかわらず、同ソフトウェアプラットフォームとこれに関連するすべてのテクニカルサポートを利用できる。さらに、アドバンストのパートナーには、アカウント管理サポートや、Yahooのパートナーディレクトリへの掲載もある。
Yahooによると、Eliteの利用者は、「定期ビジネスレビュー、製品会議、ロードマップ調整、共同マーケティング活動を通じてPanamaプラットフォームやリソース、ブランドを活用できる」という。APIプログラム開始時点のEliteパートナーには、SearchIgnite、Efficient Frontier、Omniture、The Search Agencyなどが含まれている。
Yahooは、Googleが成功を収めている広告プログラムと直接競合するPanamaを、2007年に投入した。現在までのところPanamaの最も大きな契約先はViacom。Viacomはスポンサー付き検索やコンテンツ連動型広告をViacomの33カ所のエンターテイメントサイトに提供している。一方のViacomは、YouTubeのビデオクリップを巡って数十億ドルの損害賠償を求めて、著作権侵害訴訟をGoogleに起こしている。
Yahooは4月下旬、ネット広告市場におけるシェア拡大を目指し、広告取引所のRight Mediaを買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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