HP、取締役会開催--通話記録入手スキャンダルのさなか

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年09月21日 12時02分

 Hewlett-Packard(HP)がメディアへの情報漏えいについて調査した際に使われた手法に対する非難が広がる中、同社が米国時間9月20日、取締役会を開催したとの情報をCNET News.comは入手した。

 HPの広報担当は、取締役会で扱われた議題や、取締役会が開かれた時間についてはコメントを避けた。

 HPはまた、米国時間9月22日、株式取引が終了する太平洋夏時間の午後1時以降に記者会見を行う予定だ。HPの広報担当者は記者会見に最高経営責任者(CEO)のMark Hurd氏が出席することについては明言したが、詳細についてはコメントしなかった。また、取締役会が翌21日に行われるかについても明らかでない。

 先週、メディアへの情報漏えいに関する調査を指揮していたHP会長のPatricia Dunn氏は、1月に会長職を辞任することを認めた。ただし、同氏は取締役としては同社にとどまると述べている。

 HPは今回の調査がかなり多くの人物の個人的な通話記録を不正な手段で入手したことを認めている。その対象になった人物には、2人のHP社員、9人のジャーナリスト、その他の人々(人数は不明)が含まれている。

 CNET News.comは米国時間9月19日、同社のレポーター2人が、捜査当局から個人的な通話記録が1月17日の週に調査対象となっていたことを聞かされたと報じている。これは、今回問題になっている、HPの今後の戦略に関する会議についての記事が発表される1週間前に当たる。Tom Perkins氏の代理人は20日、この経緯の日付は同氏がHPの会長Patricia Dunn氏から聞いた話とは矛盾すると述べている。

 Perkins氏の代理人であるMark Corallo氏は20日、「Tom Perkins氏自身は、CNETの記事が調査のきっかけになったと考えている。これが彼の理解であることははっきりしている」とCNET News.comに対して語った。

 カリフォルニア州の検事総長は、HPの社内および社外の人物を起訴するのに十分な証拠がそろっていると考えている、と述べている。FBIおよび連邦の司法機関も同様に犯罪捜査を始めており、議会の委員会も本件に関する公聴会を開くことを予定している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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