Hewlett-Packard(HP)が、商用プリンタ分野での取り組みやソフトウェアベンダーの買収を継続し、直販業務を今後18カ月間で改善するための計画を検討している。
2週間前、HPの最高経営責任者(CEO)Mark Hurd、各役員、そして上級幹部らは、HPが毎年開催する管理者研修会に集まり、同社の長期戦略を練った。
カリフォルニア州インディアンウェルズにある高級ホテルEsmeralda Resort & Spaでの数日間に及ぶ長期セッションにおいて、HPの長期戦略が徹底的に議論された。同社の情報筋によると、セッションは、早朝から深夜まで、食事以外ほとんど休みなく続いたという。
「午後10時にセッションが終わるころには疲れきって寝てしまった」と情報筋は述べる。HPのある関係者は、このプランニングセッションに関するコメントを控えている。
先の情報筋によると、HPはインフラソフトウェア分野での買収推進を検討しているという。買収対象としては、セキュリティソフトウェアベンダー、ストレージソフトウェアメーカー、そしてブレードサーバ市場に属するソフトウェアベンダーなどが含まれるようだ。
これらの買収は、同社Technology Systems Groupの成長計画と合致する。同事業部では、ストレージ管理のAppIQなどを買収している。
Hurdはこれまでに、市場の傾向として、メインフレームからブレードサーバや仮想ストレージに移行する兆しが見えると語っている。HPはこの傾向に追従するようだ。
また、HPのImaging & Printing Groupでは、商用プリンタ開発の長期計画を継続する可能性が高い。
「Heidelbergに代わる次世代印刷機を開発したい考えだ」と情報筋は述べている。ただし、HPは基本的にこれと同じことを2002年にも語っている。
HPは、チップ関連では「Itanium」チップに関する提携でIntelと長期的な関係を築いてきたが、Intel側の遅れが続いたことでHP側に不満がたまっていると、情報筋は語った。このような経緯から、HPがIntel最大のライバルであるAdvanced Micro Devices(AMD)を使ってIntelにショック療法を施すことも考えられると、先の情報筋は指摘している。
「AMDの『Opteron』採用を増やす計画がある」(情報筋)
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