地球環境に優しい最新技術開発への取り組みの一環で、Ford Motorは完全電気自動車仕様の「Transit Connect Electric」バンを発表した。
Fordは米国時間2月9日、新たな2011年モデルのTransit Connect Electricを、10日に開催される「Chicago Auto Show」にて公開することを明らかにした。運送業での活用を目的としたTransit Connect Electricは、直ちに製造が開始されて、2010年末までに顧客のもとに届けられる予定である。
Transit Connect Electricの最高速度は時速75マイル(約121km)となっており、1回の充電で最長80マイル(約129km)の連続走行が可能である。充電には240ボルトまたは標準的な120ボルトのコンセントを使用する。Fordは、Transit Connect Electricの販売対象として、一般道を用い、バッテリ充電のために街の中心部で電源につなぐことが可能な運送業者を考えている。
電気自動車仕様に再設計を進めるため、FordはAzure Dynamicsと提携し、従来の「Transit Connect」のガソリンエンジンを、Azure Dynamicsが開発した「Force Drive」バッテリパワートレインに入れ替えた。また、Fordは、Johnson Controls-Saftが製造を手がけるリチウムイオン電池を採用している。
Ford Groupのグローバル製品開発部門バイスプレジデントであるDerrick Kuzak氏は「Transit Connect Electricの発表で、いかにしてFordのハイブリッドならびに最新パワートレインプログラムや提携関係を駆使し、エネルギー効率の高いテクノロジを研究所から路上へと実用化できるのかを示すことができた。エコロジーを心がける運送業者にとって最適であるのみならず、Fordの未来にも重要な位置を占めている自動車である」と述べた。
Fordは、Transit Connect Electricが、進行している電気自動車開発計画の第一弾に過ぎず、2011年には「Focus Electric」を、2012年には他のハイブリッドモデルを発表する予定も明らかにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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