EA、Take-Twoへの買収案を取り下げ

文:Steven Musil(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年09月16日 12時37分

 Electronic Arts(EA)は、ライバルのゲームメーカーTake-Two Interactive Softwareを20億ドルで買収する計画を撤回した。両社が8月に非公開で交渉を開始する以前には、敵対的買収にまでいたった7カ月にわたる買収劇が幕を閉じた。

 EAは米国時間9月15日、「経営陣のプレゼンテーションやTake-Two Interactive Softwareから提供されたデューデリジェンス資料のレビューなどを注意深く検討した結果、Take-Twoを買収する提案をしないことを決め、同社との話し合いを終了した」と声明で述べた。

 この発表は、Take-Twoを買収するという長期間にわたり、かつ、常に拒み続けられたEAの提案が終了したことを意味する。

 EAは、人気ゲーム「Grand Theft Auto」のパブリッシャーであるTake-Twoに対する1株当たり25ドルという最初の提案が拒否された後、1株当たり26ドルという価格で買収を提案していることを2月に明らかにした。Take-Twoが26ドルの買収案を価格が低すぎると拒否したため、EAは3月、敵対的買収を仕掛けた。EAはその後、提案額を1株当たり25.74ドルに下げた。しかし、度重なる期間延長や提案内容の変更により、同社への信用が損なわれた感があった。

 EAは8月、取引の可能性をめぐり非公開に話し合いを持つことに両社が合意した後、敵対的買収を取り下げている。その数日後、米連邦取引委員会(FTC)が両社の合併を調査中と発表したが、その後も特に進展はなく、同調査は終了した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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