Take-Two、エレクトロニック・アーツによる買収提案を拒否

文:Richard Defendorf(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年03月27日 11時52分

 おそらく誰も驚かないだろうが、Take-Two Interactive SoftwareはElectronic Arts(EA)の敵対的な買収提案を拒否した。

 Take-Twoは米国時間3月26日午前の発表で、同社の取締役会と役員は株主に対してEAの1株26ドルの提案を拒否するように勧告したと発表した。さらに取締役会は、第三者との提携を模索する代替的な戦略を策定している段階であり、提携候補にはEAも含まれているが、この戦略は4月29日の「Grand Theft Auto IV」の発売後に始動することになるだろうと述べた。

 Take-Twoの取締役会は、今後あり得る提携をめぐって「実質的な討議」はまだ始まっていないと述べながらも、現在、あくまで提携に対してオープンな姿勢を保っていると強調した。Take-Twoは声明の中で、同社は「1株26ドルの現金による買収提案はいくつかの観点から見て不十分であり、Take-Twoの株主にとって得策ではないと全会一致で判断した」と述べている。

 Take-Twoの取締役会が指摘する主要な論点は以下の通りである。

  • EAの提案は、特に事業の合理化と費用削減を目指した2007年の取り組みを考慮するとTake-Twoを過小評価している。
  • Take-TwoのフィナンシャルアドバイザーであるBear StearnsとLehman Brothersが提案の金銭的な条件に異議を唱えた。またTake-Twoとしても、この取引が株主にとって課税対象になることに留意した。
  • EAの一方的な提案のタイミングは、近々予定されているTake-Twoの人気ビデオゲームシリーズの最新作である「Grand Theft Auto IV」の発売に乗じることを狙いとしており、「便宜主義的」である。
  • EAの提案は、販売網の拡大、「オンライン、ワイヤレスなどの進化しつつあるプラットフォーム」を開拓する機会の増加、管理費の削減といった両社の統合によって得られる潜在的な「シナジー価値」を反映したものではない。

 EAからのコメントはまだ得られていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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