くぼんだ両目の鬼が叫んでいるようなこの生まれたばかりの星の雲は、Spitzerの赤外線カメラによって発見された。この化け物のような雲は、私たちの銀河系の平面にある「DR 6」という名前の星雲で、太陽の10倍から20倍の質量を持つ、約10個の巨大な生まれたばかりの星の群れが存在する。星雲の「目」と「口」は、中央の縦線、すなわち「鼻」の位置にある星から放出されたすさまじい高温と風によるものだ。目、口の中にある緑色の物質はガスで構成されており、赤色の領域と巻き毛は、若い星に命を与えたちりの雲を構成している。
DR 6は3900光年離れており、はくちょう座の中にある。中央の縦線の端から端までの距離は約3.5光年で、私たちの太陽から、最も近い星であるケンタウルス座アルファ星までの距離とほぼ同じだ。
提供:NASA/JPL-Caltech