ネットのデマに踊らされないためには?

2011年4月12日 10時28分

 総務省は4月6日、電気通信事業者関係団体に対し、東日本大震災に関するインターネット上の流言飛語、法令や公序良俗に反する情報について、自主的な削除などの措置を取るように要請しました。


 東日本大震災後、地震に関する不確かな情報、国民の不安をあおる流言飛語がインターネットを通じて流布している状況であるとして、政府のワーキングチームが、「被災地等における安全・安心の確保対策」を決定したことを受けたものです。


 また、この一方で、震災とは直接関係はないものの「iPad 2の発売日は4月25日」や「政府がどさくさに紛れてネット規制強化」といった流言が相次いでまことしやかに伝播されました。


 総務省の要請はネット業界にどのような影響を与えることになるでしょうか。また、パネリストの皆さんはネット上のデマに対してどのように接していますか。デマに踊らされないために必要なことは何でしょうか。


  • 神田敏晶
    神田敏晶さん (ビデオジャーナリスト)

    ソーシャルメディアの拡散スピードとアンコントローラブルなうねりは、醍醐味でありデメリットでもある。デマも真実も同時に拡散されるけれども、デマ情報のほうが、インパクトがあることが多い。誰がどの一次情報をもとに動いているのかを見極める力量やスキルが重要。
    リテラシーがある人ほど、信頼のおける人経由の情報はいとも簡単に拡散してしまう傾向がある。

    情報ソースが、週刊ポストとか東スポとか、友達の友達のアルカイダかもしれないが…(笑)、それらの情報を責任をもって拡散しようと何人の人が思うだろうか?

    その伝播された情報の情報ソースをせめてネットだけでも調べてみることも大切。
    また、自分が実際にその情報をもとにアクションを起こす時は、電話一本するだけでもかなり解決できるし、電話をして知り得た新事実は二次情報としてシェアる価値を生む。

    よく、従来のマスメディアの発表と同様に鵜呑みにしているのではなく、ウラを取りましょうと言われますが、単純にテレビの広告と思えばよいと思う。広告の世界をすべて信じる人はいないはず。

    ソーシャルメディアの情報も、広告の世界だと思って、半信半疑でいつもいることのほうが、重要なのでは。そして、最終的には、自分の決断と判断で動けば、デマ情報に対しての免疫もできているはず。
    デマとしてでも、拡散されている情報に関しては、拡散される情報のパワーを持っていることも確か。ボクたちは常に拡散されるようなパワーを秘めた情報に対して、貪欲であり、飢餓感を持っているからだろう。

    問題は、デマが拡散する方向が、社会をよい方向へ導きたいと思っている善意の気持ちで、デマられるところだと思う。
    2011-04-12 17:24:59

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