今回の件、共通化、プラットフォーム化、という響きで少々間違えそうになるが、それは所謂「SNS」的なサービスに以前から問われていた必然的な命題だった。
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そもそもSNSなるものは存在すらしていない。
存在するものは、ソーシャルネットワーク機能、つまり一機能としてのSN機能+アルファ、なのであって、単一機能たる「ソーシャルネットワーク」のサービス、ではない。
SN機能、それ自体はコモディティ化する明白な運命にある。Googleが仕掛けるまでもなく、それはそのような運命にあった。
ソーシャルネットワーク+何かを実現するツール、をサービスとして設計されたサービスが「ユーザーの利用必然性」を獲得して生き残るのであって、そうでないものは生き残れない。
FacebookのAPIだが、どのくらいの方が、実際にAPIを利用してFacebook上で作動するアプリを作った事があるだろうか?
それは非常に強力で、破壊力に満ちたWebサービス設計ツールである。
各社の独自のWebサービスの存在意義を否定してしまうほど強力である。
Googleの優秀なエンジニアが相当数Facebookに流れている。Googleも本気である。
今回のGoogleの動きは当然に対Facebook戦略である以上、OpenSocialのプラットフォームに乗るも乗らぬも、一事業者としては、相当な覚悟が必要な事は確かである。
しかしその覚悟とは何か?と言えば、それは上述したように、シンプルに、SN機能以外にユーザーがこのサービスを使う必然性、をいかに設計するか、に尽きるのではないか。
その意味では、この「問題という形をとった機会」を大いに歓迎し、この機会をものにしたい。
2007-11-06 01:53:30