ミクシィは11月2日、米国Googleが提供するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)情報参照の共通規格 「Open Social」に賛同する意向を表明した。同社が運営するSNS「mixi」で現在稼働中のウェブAPIを、Open Social仕様に調整して順次公開する予定だ。
Open Socialは各SNSが保有する基本的な情報へのウェブAPIを標準化することで、SNSの情報を活用するソフトウェアの汎用性や移植性の向上を目指した規格。この規格を採用すると、各SNSがプロフィール情報およびリンク情報、また新着情報のウェブAPIを同一の仕様で提供できるようになる。
今後ミクシィはmixiの「mixiツールバー」などで現在稼働中のウェブAPIを、Open Social仕様に調整して順次公開する予定だ。ただ、これらのウェブAPIはユーザーの同意に基づいて動作するもので、mixi外部から無制限にアクセスを許可するものではないという。
ミクシィがOpen Socialに賛同する背景には、mixiとOpen Socialとの親和性の高さがある。mixiでこれまでデスクトップアプリケーションや携帯電話向けに提供されてきた各種ウェブAPIは「IETF RFC 5023」で定められた「Atom Publishing Protocol」に準拠したもので、これはOpen SocialがSNSに求めているウェブAPIと同様の技術だ。
さらにミクシィのサービスの方向性とOpen Socialの理念が合致していると判断したこと、ウェブAPIの標準化に貢献したいという願いがあることも賛同の理由となったという。
同社は、「今後も、標準技術を用いたmixiの外へのウェブAPI提供にとどまらず、サードパーティがアプリケーションをmixiの中で自由に構築・運営できるようなプラットフォームを築いていきたい」としている。
なお、ミクシィと同時にOpen Socialに賛同した企業には、MySpace、Friendster、hi5、imeem、LinkedIn、Ning、Oracle、orkut、Plaxo、Salesforce.com、Six Apartなどがある。
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