掃除機メーカーRoborockが米国時間1月5日に発表した「Roborock Saros Z70」は、ロボットアームを搭載する初の量産ロボット掃除機だ。次世代の掃除機は、床の掃除だけでなく、部屋に散らばったゴミを拾い集めてくれるかもしれない。
今週のCESでの発表に先駆け、筆者は12月にニューヨークで開催されたSaros Z70の先行公開に招待された。ロボットアームが壇上の靴下を摘まんできれいに積み重ねる様子に、参加していた10人ほどの家電専門の記者が驚嘆した。ただし、デモは予定通りに進んだわけではない(後述)。
RoborockのSaros Z70は、ロボットが障害物に遭遇すると出てくる5軸ロボットアーム「OmniGrip」を搭載している。10.5オンス(約300g)以下の物を持ち上げ、1カ所にまとめて置いたり、指定のバスケットに入れたりして、障害物のない状態で掃除を続けられる。
マンハッタン中心部の会員制クラブ、Soho Houseでのお披露目で、Saros Z70のプロトタイプは最初、格納された部分から出てこなかった。販売されるバージョンでは、この機械的な不具合は修正済みだという。
何度か試みた後、アームは格納部分から出てきた。本体が靴下に近づくと、アームがねじれるように伸びて下降し、それをつかんだ。まるでゲームセンターにあるクレーンゲームだ。
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ロボットアームはさらに複数の靴下を拾い上げた。何度か落とすこともあったが、しっかりつかむまでやり直し、担当者がモバイルアプリで指定した壇上の場所に1つずつ運んだ。この担当者によると、現行のバージョンでは白よりも黒の靴下を認識しやすいという。
アームが猫や幼児の髪をつかんでしまうのではないかという懸念に対し、Roborockはアームのグリップは害を与えるほど強力ではないと説明している。この掃除機はチャイルドロックと安全停止ボタンを備えており、即座に停止できる。
アームの性能は、本体に搭載された精密センサー、カメラ、LEDライトなどで実現している。これらは、Roborockの次世代型「StarSight」ナビゲーションおよび物体認識システムによって制御されている。
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華々しい新機能のほか、Roborock Saros Z70はロボット掃除機の基本性能も備えている。2万2000Paの吸引力を備え、髪の毛が掃除機に絡まないように展開する2つの毛絡み防止システムを搭載。デュアル回転モップは最大2.2cmまで上がるため、空気の循環を増やし、乾燥を速め、きれいな床に汚れを引きずるのを防ぐ。これらは、高さわずか7.98cmのスリムなロボット掃除機に搭載されている。
ブランドの広報担当者によると、Saros Z70は2025年内に発売予定だという、価格は未定だ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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